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さっぽろ市民寄席、平成開進亭(3月昇太・宮治三人会) [落語]

先週の木曜日に、3月のさっぽろ市民寄席、平成開進亭(昇太・宮治三人会)に、一人で行って来ましたので、遅ればせながら今年初めての平成開進亭だったので、今回はその話です。(#^^#)

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会場:エルプラザ内3Fホール(札幌市北区北8条西3丁目)、

日時:3月19日(木)、開場18:30、開演18:50、入場料:一般 2,000円(ぶんぶんクラブ会員1800円30名限定/要予約)

出演:桂枝光, 春風亭昇太, 桂宮治

数日前にはニトリ文化ホール「歌丸・円楽・たい平、極上落語」の笑点メンバーに続いて、今回も笑点メンバーの春風亭昇太師匠が平成開進亭のゲストです。この日は札幌に出かける予定も無かったので、当初は寄席だけを目的に出掛ける予定なんて無かったのですが・・・

新聞に桂枝光師匠が19日札幌での高座で、9年ぶり「土産狂想曲」を披露すると載ってたのです。新聞によると、12日発の便を最後に大阪-札幌を走る寝台特急トワイライトエクスプレスが廃止となりましたが、そんなニュースを耳にした時に、旬のトワイライトエクスプレス、格安航空券(LCC)、マッサンなど、新しい話題を入れれば面白くなりそうと、「土産狂想曲」を原作の落語作家「小佐田定雄)に手直しを依頼して披露するというような記事でした。

鉄道ファン&落語ファンとしては「そりゃ行かねばなりません」という事で出掛けたのでした。会場のエルプラザ内3Fホール前には、開演時間を待つ大勢の人で賑わっています。こんな開演前の賑わいを目にするのは久しぶりです。開演時間になり当日券を購入して会場内に入りましたが、さすが笑点人気といいますか昇太師匠がゲストというだけで、大入りです。まあ、どんな理由でも観客多い方が枝光師匠も嬉しいですよね。(^┰^;)ゞ


開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪

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◆◆本日の演目◆◆

桂枝光『宿替え(やどがえ)』

桂宮治『棒鱈(ぼうだら)』

桂枝光『土産狂想曲(みやげきょうそうきょく)』

中入り

春風亭昇太『猿後家(さるごけ)』

桂枝光『愛岩山(あたごやま)』

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◆◆開進亭つれづれより抜粋◆◆

今年5月の十周年に向けて一気に盛り上がりを見せている平成開進亭。今月は春風亭昇太師匠, 桂宮治さんの豪華ダブルゲストです。

昇太師匠は皆さまご存じ「笑点」のレギュラーメンバーで、平成25年の大札幌落語会以来、1年半ぶりの来演となります。そうですね。この大札幌落語会行ったの覚えてます。昇太師匠の演目なんだったかと先程、私のブログを見てみるとなんと「初天神(はつてんじん)」です。偶然にも先日のニトリ文化ホールで林家たい平師匠が演目にしました。

そして平成24年に二つ目昇進を果たした桂宮治さんは、32歳の時に桂伸治一門に入門した遅咲きの逸材。枝光師匠が、ある落語会で共演したとき、まだ前座で控え室がなく廊下で着替えていた宮治さんを見て、「そんなことじゃ出世せえへんで、僕の楽屋で着替えなさい」と声をかけたのがきっかけで交流が始まったそうです。

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さて、本日の枝光師匠の演目「土産狂想曲」は、今から9年前、旧五番館西武の赤れんがホールで開催した落語会で、「お題の名付け親はあなたです」というコーナーで創作落語の新作を演じ、それを聞いたお客さんがその場でタイトルを付けたのが「土産狂想曲」だそうで、9年ぶりの再演にあたり、時代の変化に合わせてアレンジを加え、十周年の年に復活した幻の名作です。

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いつものブログですと、◆◆演目のあらすじ◆◆と題して、頑張って私なりに読み物になるように、あらすじを書いてみるのですが、今回は三師匠のマクラ部分を書いてみようと思います。なんて早い話が、ちょっと演目を全てまとめる自信なく苦肉の策ってやつです・・・w( ̄o ̄)w オオー!


まずは、枝光師匠ですが、最初の登場では、会場を見渡して「今回も大入り満員でして、これもひとえに昇太さんと、宮治さんのおかげです」からと話が始まります。先日の事ですが嫁さんの風当たりが強くて・・・苫小牧の落語会から帰って冷蔵庫のビールを飲んだら冷えて無いんです。「なんじゃビールがぬるい」って文句を言ったら逆に「ビールを入れたばかりだから、ぬるくて当たり前だ」って言い返されました。そんな嫁さんでもバレンタインデーのお返しをしないと大変な目にあう世の中ですからね。(いきなり最近の話題を入れてきましたね)

あるご婦人が良く当たるという占い師さんから「あなたは、間もなく未亡人になる」、すると夫人は「その時、私は無罪ですか?」

ある男性が良く当たるという占い師さんから「あなたは子供さん二人いてますね」、すると男性は「いえいえ三人ですが」、占い師「それは貴方が知らないだけです」


初めて聞く、桂宮治さんですが、登場の拍手に対して「中途半端な拍手をありがとうございます」、再度の自己紹介の拍手に「やれば出来るんじゃないですか」と・・・、「いや今日のお客さんは女性が多いですね。寄席に行くとババアばかりですからね」、「まあ、こんな話をしながら、今日のお客さんは、やり易いお客さんなのか?やりにくいお客さんなのか見極めているのですが、今日のお客さんは中途半端なお客さんです」。(宮治さんは体格もデカいですが、どうもデカい態度で話すのを売りにしているようで、その後も話のテンポが速くて面白いかも・・・)


再度の枝光師匠です。北海道に移住して23年でだそうで、先日も偶然ですが知り合いのおばさんに合いまして「おばんです」と言われたので、気を使いまして「お若く見える」。(おばんです=北海道弁の夜の挨拶)

ちなみに私が初めて海外に出掛けたのが、LA(ロサンゼルス)で、時差が17時間あります。ですから今は夜の7時45分位ですからロサンゼルスは・・・えーと?7時45分から17時間を引きますから・・・と考えてるのがロスタイムです。


そして、春風亭昇太師匠のマクラの方は、今日は宮治君と一緒に枝光師匠に呼んで頂きましたが、あの宮治君って人は何なんでしょうかね。あんなに元気よく一生懸命に内容が無い話でしたが、あんなに一生懸命やらないち駄目なんでしょうかね。まあ、自分も昔はそんな時代もあったと思いました。ところで、私たちはゲストなんで得意なネタやウケそうな話をちょっとすれば良いのですが、それに対して大変なのは枝光師匠です。月1回を10年間ですよ。どれくらい頑張るんだって事です。

しかもですよ、入場料が2.000円?我々は恵庭から来てるんじゃ無いですよ。東京から呼んでもらってるんです。枝光師匠に何で値上げしないのか聞いたら「昔、北海道で寄席が催された時は、酒一升分の値段だったて文献に載ってるそうで、だから酒一升分でやるんだ」っていうんです。それを宮治が聞いて「お酒一升分の値段なら、それじゃ獺祭(だっさい) にすればいいんですよ」っていうんです。

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「演目のあらすじ」を飛ばすと書きましたが、今回、訪れるキッカケとなりました枝光師匠『土産狂想曲(みやげきょうそうきょく)』に関して触れない分けにはなりません。

今度、大阪から札幌へ親子三人で里帰りするってので、トワイライトエクスプレスが最後だから寝台列車で帰ろうって言って主人が切符を買いに行きます。皆で寝台列車で初めての里帰りだと楽しみしてたら、帰って来たあんたは「いやトワイライトは全然トレイン」って・・・そしたらあんたはネットオークションで買えばいいからと、私はネットを見てビックリして腰が抜けたわ。B寝台の正規料金が23,000円のチケットが105万円だって、それを三人で使ってみ、あんたの年収分より多いわ。結局、片道4,800円のLCCで里帰り、関空の乗り場は遠いわ、座席は狭いわと・・・

おっと!トワイライトエクスプレスに乗るのかと思ったら切符が買えなく終わりです。その後、関空でお土産買って、LCCに乗るのですが、話はここで、お土産袋の中で、水菜や千枚漬、塩昆布などのお土産達が、誰が土産物の一番だと話し始める不思議な話の展開に・・・

話は何年ぶりで勘当同然で出て行った実家に帰って来たのですが、始めは認めなかった父親も孫を見て態度が一変し仲直りします。そこで買って来たお土産の水菜、千枚漬けに大阪名物の塩昆布を披露するのですが、大阪名物塩昆布と聞いて、父親は、「塩昆布の昆布は北海道で取れた昆布」だと。「これぞ北海道への里帰りだ、そう可愛らしい海苔を箱に入れてこぶ付きで帰って来た」。

あれ新聞にはマッサンもネタにすると書いましたが、私の記憶(メモ)を見てもマッサン関連のネタを思い出せませんでした。(;´д`)トホホ 


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◆平成開進亭のさっぽろ市民寄席の予定◆

[位置情報]平成開進亭(一之輔二人会)

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開演 2015年04月16日(木) 18:50~ 桂枝光, 春風亭一之輔

平成開進亭は十周年記念公演!毎月豪華ゲストで華々しくお届けします。4月はいま最も勢いのある真打ち春風亭一之輔師匠の登場です。

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール、料金:一般 2,000円(全席自由)、65歳以上優待1,500円(要予約30名限定)


[位置情報]平成開進亭(十周年記念祭・権太楼二人会)

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開演 2015年05月14日(木) 18:30~ (※開演時間がいつもより早い)桂枝光, 柳家権太楼

いいいよ開進亭十周年を迎えた開進亭の記念公演!今回は枝光師匠の「東京の師」である開進亭の名誉顧問ともいえる権太楼師匠をゲストにたっぷりと豪華におとどおけします。枝光師匠の話では、5月の10周年には、10ページ程の特別版「開進亭つれづれ」を配布出来るように製作中との事でしたから、こりゃ忘れずに行かねばなりませんね。(#^^#)

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール、料金:一般 2,000円(全席自由)、【ぶんぶんクラブ会員優待1,800円(要予約30名限定)

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◆桂宮治さんについて◆

桂宮治(かつら みやじ)1976年10月7日生まれ。東京都品川区出身。

2008年3月、浅草演芸ホールにて初高座

2012年3月、下席より二ツ目昇進


◆春風亭昇太さんについて◆

春風亭昇太(しゅんぷうてい しょうた)。1959年12月9日生生まれ。静岡県静岡市清水区(旧・清水市)出身。

1982年:春風亭柳昇に弟子入りし、春風亭昇八と名乗る。

1986年09月:春風亭昇太に改める。

1992年05月:真打昇進。

2006年5月より、日本テレビ『笑点』の大喜利メンバーになる。


◆桂枝光さんについて◆

2代目 桂枝光(かつら しこう)。1948年年02月23日生まれ。 大阪府大阪市出身。出囃子は夫婦万歳。紋は結び柏。
 
よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所所属。上方落語協会会員。

1978年10月、桂文枝の11番弟子として入門。高座名は桂小つぶ。

結婚、子供2人に恵まれたが、その子供が後に罹った喘息を改善させるために北海道へ移住した。

1996年8月、2代目桂枝光を襲名。師匠の死後は、再び故郷である大阪に拠点を移した。現在、札幌市豊平区平岸に住む。

2005年、札幌で寄席ブームを復活させようとさっぽろ市民寄席として「平成開進亭」を立ち上げ活動している。


◆平成開進亭について◆

平成開進亭(へいせいかいしんてい)は、桂枝光さんが席亭を勤め、立ち上げた札幌市の「さっぽろ市民寄席」です。

寄席ですが、実際には小屋を持たず、札幌市内のホール等で定期的に開催されています。明治時代に札幌にも寄席があり、「席亭山下」、「開進亭」、「松進亭」、「札幌亭」、「金沢亭」、「丸市亭」、「南亭」などで、いずれも現存してません。

その中の「開進亭」を改め「平成開進亭」として平成17年5月から毎月活動している。

 


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