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北海道の方言、その3、あずましい~他 [道民のオキテ]

道民のオキテ(法則)の方言編の3回目です。(#^^#)

【あずましい】、【あずましくない】

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「あずましい」は、「居心地がいい」、「落ち着いて心地よい」状態を表しています。「私は、我が家のNゲージ部屋でレイアウトを眺めている時が一番あずましいんです」って感じですかね。(#^^#)

確かに良い意味でも「あずましい」」を使いますが、どちらかというと、肯定的に使うより否定的に「あずましくない」と使う事の方が多いです。「先日のコーヒー店は味は良かったが、席があずましくなかった」という感じで、「居心地が悪い」、「落ち着かない」状態ですね。

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「我が家のRVRですが、後部座席の背もたれの調整範囲(角度)が小さくて、座っててもあずましくないんです」これ本当の感想です・・・w( ̄o ̄)w オオー!

心理的な感じを表しているので物理的な場所以外にも、「せっかくの休日なのに朝から曇り空で、あずましくない」と使うのもありです。

最近は「あずましくない」を使ってるのは大半はお年寄りだなんて書いている本もありましたが、私は「あずましい(くない)」を使いますね。それって私が年寄りって事なの。゛(`ヘ´#) ムッキー

【いずい】

「あずましくない」同様に心理的な言葉に「いずい」があります。これは「気持ちが落ち着かない」ですかね?

たとえで「かゆい」の意味に近いともいわれますが、「かゆい」だと少し違いますね。「奥歯がいずい」、「目がごろごろしていずい」って感じで「痛い」場合も含むかもしれませんが、不快な感じを表しています。

【リンゴがぼけてる】

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北海道弁には、「押ささらない」、「あずましくない」、「いずい」と微妙なニュアンスを伝える言葉がありますが、「リンゴがぼけてる」これが標準語じゃない事を知り驚きました。ここでいう「ぼけてる」って、「頭のボケる」、「写真のピントがボケてる」じゃなくて、リンゴ特有の状態を表す用語です。

「リンゴがぼけてる」は標準語じゃないそうで、方言だといわれても標準語が思い付きません。「傷む」じゃ何か腐ってる状態ですから違います。リンゴのシャキシャキ感が消えた状態で、ノーマルから痛む前の中間って感じで、リンゴのシーズンが終わり頃に売られているリンゴを食べた時なんかに「ぼけてるね」と使いますね。

【あめる】

「あめる」は使わなくなりましたが、まだまだ伝わると思います。「リンゴがあめる」となると、腐る状態を表してますが、昔に「あめる」で使ったのが「このごはん、あめてない?」って、これは道民あるあるだと思うのですが・・・ごはんが「あめる」って、北海道の気候の関係もあり、昔は炊飯器にごはんを長時間放置してましたからね。

食品以外では、「ネジがあめる=ネジがばかになる」と、ネジとして機能しなくなった状態でも使えます。

【いたましい】

これ誰かが亡くなった分けじゃなく、「もったいない」の意味です。食べ物を残した時に一番使われたと思います。

「食べ残したらいたましい」って使い方よりは「いたましいから食べなさい」、「いたましいから誰か食べない?」と食べ物に感謝、大切する気持ちの表現なんでしょうが、その影響で今でも「いたましいから」と満腹でも残ったのを食べちゃいます。

【~でした】

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最近は聞かなくなりましたが、「もしもし山田でした~」と電話に出るのは北海道弁です。昔の事ですが、父親が「もしもし・・・でした~」と過去形で話すのが変だと感じたのを覚えています。北海道弁だと理解したのは、それから随分と後の事になります。

北海道では日常語の敬語のニュアンスで、自分を過去形で名乗ります。特に電話で使うシーンを感じたのは、電話は相手が見えませんから、敬語+相手に名乗ったけど、自分が誰か分かりますか?って深い意味もあります。

電話以外でも久しぶりに会った人に「お世話になってます。田中でした~」といえば、もしかすると覚えてないかもしれないのですがって感じのニュアンスになります。最近は聞かなくなりましたね。

【よっこする】

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「固定レイアウトの情景を再構築したく、パーツをよっこしておきます」と、「よっこする」は、とりあえず(物を)寄せる。どける。どかす。退避する。って事です。

【ぎる】

「よっこする」これを「他人の物をよっこする」というと、他人の物を「くすねる」って意味になります。「くすねる」は「ぎる」って言葉もあります。

「あれをぎって来い」というと「盗む」という事ですが、この言葉は通じるかもしれませんが、日常生活で使わない言葉です。

【ばくる】、【ばくりっこ】

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「このチョコレートをばくる(ばくりっこしよう)」と、「ばくる」は、自分の物と相手の物を交換する。です。「テレビを買い替えた」際に「テレビをばくりっこ」したとは使いません。

「買ったばかりなのに調子悪くてばくってもらった」といえば、返品して交換してもらった(取り替える)でも使えますが、どちらかといえば「ばくる」は子供が、お菓子、おもちゃ、おかずなんかを交換する際に使う軽い言葉ですね。

 


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