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道民ソールフード「日本一きびだんご」 [道民のオキテ]

道民のオキテ(法則)のグルメ編です。(#^^#)

今回取り上げるのは、道民ソールフード「日本一きびだんご」です。「きびだんご」といっても丸い団子状のものではありません。主に北海道で販売されている駄菓子です。

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パッケージには「日本一きびだんホ”」って書かれてますが、最後の「ご」が昔の仮名変体字で書かれているので「ホ”」となってます。大正12年から作られている商品なのです。

「きびだんご」というと、全国的に知られているのは丸い団子状の岡山市の銘菓ですが、道民の「きびだんご」といわれて思い浮かぶのは、この板状ですから全く異なりまます。

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この板状で細長い「日本一きびだんご」が、設立大正2年の谷田製菓株式会社(夕張郡栗山町錦3丁目134番地)の「きびだんご」で、原料は、もち米、生あん(とら豆)、砂糖、水飴を混ぜ合わせて、固めて切ったものをオブラートに包んだ菓子です。

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写真を見て誤解されないように補足しますと、棒状の「ぎびだんご」には切れ目など付いてません。撮影用に適当なサイズで切って撮ったのです。子供の頃には丸かじりしてましたね。奥さんも言ってましたが何となく硬かった印象ありますが、実は、もち米と水飴が温度が低いと硬くなり、高いと柔らかくなるからです。

板状の「日本一きびだんご」は最近は食べて無い道民も、小さなサイズで一個毎に包装されている「一口きびだんご」の袋詰めなら見たり食べてるって道民も多いと思います。

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レトロなお菓子のイメージが強いので、高度経済成長期以降はスナック菓子などに押されてましたが、素朴な味わいと、災害時の非常食として再評価されています。

「きびだんご」という名前は、大正12年に作り出されたのですが、関東大震災の復興を願い、さらに北海道開拓時の助け 合う気持ちをこめ、「起備団合」という名前をつけ発売したそうです。その際に、今でいうキャラクターに桃太郎をつかったそうで、形は生産しやすいという事で長方形にしたそうですら単純な理由なんですね。

「きびだんご」といえばイメージは桃太郎ですよね。桃太郎が犬・猿・雉の3匹をお伴に、鬼ヶ島に鬼をせいばつに行った際の、今でいう携行食です。ちなみに犬は忠実、猿は知恵を、雉は勇気を表わすといわれてます。

今回は、そんな「日本一きびだんご」を製造している谷田製菓の工場見学に行って来ました。(^O^)/

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谷田製菓さんのHPを確認しても個人での工場見学が可能なのか分からなく問い合わせると、事前に予約すると平日9時から15時の間なら何名からでも可能(12時から13時不可、料金無料)との返事を頂きました。また早速にHPにも「工場見学のご案内」が掲載されるなどスピーディーな対応に驚きです。

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江別から車で約1時間で到着!

この日は、11時に予約して3名で出掛けました。事務所の受付で工場見学を予約してた旨を伝えると工場の場所を教えられ移動すると、工場の方が案内してくれました。m(__)m

「日本一きびだんご」の製造方法や製造商品が載っているパンフレットと、最初に工場見学のおみやげを頂きました。

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おみやげ中身は、一口きびだんご、きびだんごメロン編、牧場編が可愛い小袋に入ってたのですが、これ非売品なんですが、家に戻り中身を見た瞬間に私なんかは、こういう詰め合わせ小袋を売り出せば北海道のお土産とかで人気出ると思ったのですが・・・

工場といっても広くはありません。創業以来変わりない伝統の作り方を守ってる職場を感じます。

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残念ながらこの日は「きびだんご」の製造じゃなく「大甞飴(たいしょうあめ)」でしたが、何と午前中の作業が終了して後片付け中です。これは想定外でしたね。( ̄▽ ̄;)!!

もう少し早く来れば、下記の写真の機械で飴を煉ってる作業が見れたそうですが・・・

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隣の部屋は、型にいれた生地を冷やす場所だそうです。

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何となく部屋の様子が粉っぽいのは、型枠から切断する時にくっつかないようにするためにまぶす白い粉で、粉末オブラートとカルシウムの粉だそうです。

「日本一きびだんご」の切断する前の状態が容器の間か見えます。

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次の部屋では、「一口大甞飴」を機械で包装している作業です。

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「日本一きびだんご」の製造作業は見れませんでしたが、工場の方が言うには「大甞飴」は冬期間のみの製造ですし、さらに在庫が無くなった時に作るので、「大甞飴」製造の方が普通は見れないそうですからラッキーだったかもね。(#^^#)

こちらでは箱詰めと奥では通常サイズの「大甞飴」の手作業で梱包してます。通常サイズの「日本一きびだんご」も手作業で包装(オブラートで包み、さらにラミネート加工した紙で包み、最後に包装紙で包む)するそうです。

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そうそう、大正2年栗山町にて谷田製菓(個人経営)の創業者は、谷田可思三(かしぞう)さんだそうです。「かしぞう」=菓子造るですから、お菓子を作る為に生まれた名前ですよね。

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そんな説明を聞きながら「大甞飴」や「一口きびだんご」を試食します。「大甞飴」は最近は食べた記憶無く奥さんと昔に食べた微かな記憶がよみがえったかも・・・

事務書では商品を販売しているとの事だったので、帰りに立ち寄り色々買ってみました。

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写真奥左側から、きびだんご物語牧場編(濃縮牛乳のミルク味)、きびだんご物語メロン編(メロン味)、一口きびだんご、手前が一口大甞飴と黒豆きなこ餅です。

実は牧場編やメロン編は食べた事無かったのですが、「きびだんご」とは別物ですね。美味しくて驚いてます。イメージ的には森永製菓のハイチューに似ていると奥さんと感想は一致しました。ハイチューを連想したのは我が家だけですかね?

最後に「大甞飴」に触れない分けには・・・

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これネーミングが「一口大甞飴」です。ちなみに普通サイズの1/6だそうです。どんだけ普通サイズが大きいのか・・・

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一口って言われても、絶対に一口じゃ無理です。割るにも切れ目もありません。ブツブツ。

試食に置いてたのが割った状態だったようです。「包装のまま叩いて割って、お召し上がり下さい」と書いていたので・・・

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金づちで「ガーン!」と叩いたのですが・・・

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半分以上が粉々になってしまった。(;´д`)トホホ

奥さんは何となく割って食べたって記憶あるようですが、私は味しか記憶ありません。この「大甞飴」は冬限定とあるとおり暑さで溶けてしまうので北海道限定だそうです。

最後に「日本一きびだんご」といえば、私には谷田製菓しか見た事も記憶も無く、谷田製菓を紹介しましたが、北海道には谷田製菓以外にも天狗堂宝船、国産製菓でも同じ商品名で販売されているとネットの情報があったにで、近所の店を探してみました・・・

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谷田製菓と同じサイズの商品は見つけれませんでしたが、少しコンパクトな天狗堂宝船(亀田郡七飯町)の4本パック(写真左)を発見したので補足として掲載しておきます。もしかすると函館方面では「日本一のきびだんご」というち天狗堂宝船の「きびだんご」をイメージするのかも知れません。

 


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