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冬を越す為の道民の一軒家のオキテ [道民のオキテ]

道民のオキテ(法則)の生活編です。(#^^#)

現在、真冬の真っただ中の北海道ですが、今回は、冬を越す為の道民の一軒家のオキテと題して、我が家をぐる―っと見て探してみました。

その前に少しだけ補足しておくと、北海道といっても広いですからどこでも大雪って事じゃありません。場所によって積雪量は大きくことなり太平洋側が少なく、日本海側が多いです。札幌や我がまち江別も比較的積雪量は多い地域なのです。

まずは、北海道の一軒家には、玄関フードと400リットルの灯油タンクが置いてるってのは、見た目の特徴ですよね。

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玄関フードを取り付ける目的は、防寒・雪よけのためです。我が家は風が玄関方向に吹き付けるので吹き溜まりになりますが、玄関を開けると玄関フードが吹き付けた雪で真っ白って状況も当然ありますが、そんな時は慌てずに玄関に置いてあるほうきで玄関フードの雪をパッパッと落とすのです。

そして、オール電化でない限りは、一軒家なら400リットル(正確には490リットルだと思われる)の灯油タンクは必須です。400リットルといっても超大型タンクだっていう感覚はありません。400リットルないと使用中に灯油切れが心配です。

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これ家の敷地に置かれてますが、玄関前にドーンと設置するというよりは、敷地の奥側に設置しているケースが多く、業者の人が灯油を補給する際の為に、せっせと灯油タンクまでの雪を除雪して道を確保してます。雪の道は踏み固められ高くなっていくのです。

我が家の灯油タンクは、石油ストーブ、給湯器(台所・洗面所・お風呂)、そして融雪槽の燃料供給です。

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灯油タンクと各機器とは配管で接続され、冬の繁忙期になると業者に毎月定期的に灯油を補給してもらいます。1月上旬の道内の平均価格86.14円と昨年より安く推移していますが、毎月数万円の出費です。先程は超大型タンクと感覚ないと書きましたが、昨年だったか灯油代が4万円を超えた月は超大型タンクと実感しました・・・w( ̄o ̄)w オオー!

玄関には色んな除雪用の道具が置いてありますが、やはり一軒家には「ママさんダンプ」が必需品です。

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「ママさんダンプ」というのは、一般的に「スノーダンプ」と呼ばれるプラスチックやアルミ製の除雪用の道具の事です。「ママさん」という名前の由来は、女性でも軽くて扱いやすいという理由からですが、当然ですが女性に限らず誰でも使っており、一軒家には一つはあります。

軽いといってもそれは「ママさんダンプ」であり、朝起きて除雪車が通った跡というと・・・

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除雪車が通過する前後の写真を撮影してみました。上記が通過前で、下記が通過後です。

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住宅街を除雪する除雪車は、道路の雪を歩道脇に寄せるだけ、冬になり既に歩道なんか積雪で消えており、除雪車が寄せた雪は、家の前に大量の固い塊として残されるのです。゛(`ヘ´#) ムッキー

雪が降って家の前を除雪中に除雪車が通っくれれば嬉しさも感じるでしょうが、通るのは深夜ですから、雪が降る→家の前の除雪を行う→除雪車が通る→除雪車の寄せた雪の塊を片付ける。そんな繰り返しなのです。

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雪なげ(捨て)の労力以上に問題なのが、雪捨て場の問題です。自宅の敷地に十分な雪なげ場を確保できるなんて環境は札幌近郊の住宅地では不可能で、雪を捨てる場所でのトラブルはよく聞く話です。

という事で、我が家は融雪槽を設置しています。(^O^)/

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雪を地下に埋設してあるタンクの投入口から雪を入れて・・・

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融雪槽に接続している屋外給湯器でお湯を作りタンク内に噴水して、タンク内の雪を溶かして下水道に流します。

先程、灯油タンクへの道を確保すると書きましたが、FF式ストーブの排気管も雪で埋もれると困るので除雪します。

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以前はストーブといえば煙突式ストーブでしたが、暖かさと換気性能の高さからFF(強制給排気)式ストーブの家が多くなり、屋根の上の煙突は見かけなくなりました。代わりに壁に排気管が付いています

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ストーブのFF式は車の駆動形式じゃないのでFRや4WD式ストーブなんてのはありません。(#^^#)

一軒家かマンションかの選択の判断基準に、マンションなら雪なげが不要だからというのも聞く話です。

屋根の雪下ろしは命がけです。北海道では毎年にように、屋根の雪下ろし作業中に、屋根から滑り落ちる事故がニュースになります。最近では一人では実施しない(作業を見ている人がいれば万が一の際に対応できる)が認識されているのですが、雪下ろし事故のニュースは無くなりません。

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我が家は無落雪住宅ですから傾斜のついた屋根がありません。いわゆるフラットルーフデザインです。平坦な屋根構造に雪をため、積もった雪を地上へ落とさない構造です。本来は雪下ろしは不要ですが・・・

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短時間に大雪が降ると先端部分に雪が溜まります。それが玄関上となると雪の塊が落下する危険があるので、雪を落としてやる必要があるのです。上記写真は奥さんの車に直撃しないように、車を少し移動して作業開始です。(^O^)/

Nゲージ部屋は中2階なので屋根も吹き溜まりになってて・・・

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腰まで雪に埋もれてしまいました。(この写真で凄さが伝わるかな?)

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下に落とした雪は、当然ですが雪を片付ける必要があるので、落とす雪はほどほどにです。今シーズ既に3~4回目の雪落としです。(;´д`)トホホ

無落雪住宅の場合は屋根にダクトが付いていますが、電熱線が付いており屋内配管の凍結を防止してます。

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この電熱線も電気代が冬場に上がる原因なのです。(-_-;)

最後に、おまけの写真です。

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屋根の雪下ろしを終えて、周りの家の景色(屋根)を撮影してみました。

 


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