小樽市総合博物館の屋外展示車両その3(完結編) [鉄道関連]
前2回に続いて小樽市総合博物館へ行った続編で、屋外展示車両その3で今回が完結編です。(#^^#)
前回飛ばした中央駅側にある機関車庫です。
機関車庫前にある転車台、こちらは長さ約18mと手宮口側の約20mと比べると小さいですね。
転車台は車両の方向転換を目的にしてますが、このように機関車庫前に設置すると、車庫からの車両の出し入れがコンパクトに出来ますよね。我が家のNゲージ固定レイアウトにもKATOの転車台が1台欲しいー!
機関車庫には、キハ03、7150(大勝号)、キ800、キ601、アイアンホース号が入ってます。機関車庫の間にはキ718、キ752が展示されてます。
キハ03です。
レールバスと呼ばれる小型の気動車です。
7150(大勝号)です。
国産初の機関車は明治26年に鉄道庁神戸工場で作られた860形で、その2年後に手宮の北海道炭礦鉄道の工場で誕生した国産の機関車が、この7150(大勝号)です。すなわち国産2号なんですが、860形は解体され存在しないので、現存する国内最古が7150になります。
ジョルダン車のキ718(下記写真の上段)、キ752(下記写真の下段)です。
共に車体両脇の大きな翼を広げて線路の雪を幅広くかき分けるもので、おもに駅構内や操車場などの除雪用で、あまり深い雪では使えませんでした。
マックレー車のキ800です。
これ機関車に牽かれて走りながら雪を「かき込む」車両ですが、車庫の中にある為かイマイチ構造が分かりにくいです。
ロータリー車のキ601です。
めちゃくちゃ迫力がある、車体前頭部の巨大な回転翼を回し、雪を遠くに飛ばす除雪車で、後部に連結した機関車に押されて走ります。
この機関車-マックレー車-ロータリー車-機関車の体制は、頭文字を取って「キマロキ」と呼ばれますが、名寄で屋外展示の車両で見る事ができます。こりゃ名寄の「キマロキ」見てみたいですよね。(^^♪
そして機関車庫には、アイアンホース号が格納されているのですが、ちょうど、敷地内を走る準備が始まりました。ラッキー!
動画は、機関車庫を出て、転車台で方向転換、そして中央駅に向かうところまでですが、その後、中央駅に留置きしている客車に連結しました。
アイアンホース号は、今から100年以上も昔の1909(明治42)年、アメリカの車両メーカー(H.K.ポーター)で作られた機関車です。アメリカ開拓時代に馬に代わって人や貨物を運ぶ機関車の事を、アイアンホース(鉄の馬)と読んでいました。車両番号としえては、4514号機です。
小樽市総合博物館の前身である小樽交通記念館がオープンする前に、敷地内の線路で本物の蒸気機関車を走らせようと・・・記念館の敷地内で走らせる制約がありアメリカのテーマパークでつかわれていたアイアンホース号が最有力候補になったそうです。
このアイアンホース号は、1909年に製造番号1451として作られ、バナナやパイナップル農場で輸送に使われ、1959年にテーマパーク内で観光用鉄道で使われ、そして、小樽にやってきたのです。燃料は、重油を燃やして走ります。軌間は、914mmと日本の1067mmよりも狭いです。
早速、中央駅からアイアンホース号に乗車です。(^O^)/
客車は3両で平日ということもありお客さんは少なかったのですが、私を含めて数名の鉄マニアを乗せて出発です。当然、走行動画を撮影して、アイアンホース号の客車から屋外展示の車両をカメラに収めるのが、今回の最後の仕上げでした。
ところが、撮影開始10秒程度・・・アイアンホース号が動き出したかって時にです。カメラのバッテリーが切れました。( ̄▽ ̄;)!!
ちなみにアイアンホース号は、手宮口まで進むと客車を切り離し、転車台を使って自身は方向転換して、待避線を進み、バックで戻ってきて客車と連結して中央駅に戻ります。何も撮影できません。単に乗車して眺めてただけです。(;´д`)トホホ
機関車の方向転換と客車の前後の牽引交換を短時間に実施するので面白かったのですがね・・・
以上、小樽市総合博物館の屋外展示車両を3回に分けて紹介しましたが、完結編はカメラの電池切れというアクシデントで呆気なく終了したのでした。