ニトリ文化ホール「東西落語名人三人会」に行って来ました [落語]
一昨日(7月1日)の話しですが、ニトリ文化ホール「東西落語名人三人会」に行って来ました。(#^^#)
出演は桂歌丸さん、三遊亭円楽さん、桂文珍さんと大御所の三人会です。特等席 6,500円、一等席 5,500円、二等席 4,000円なんですが二等席で 4,000円って高いですよね。そんな寄席ですから当初は行く予定なんて無かったのですが、二等席が 2,500円で売り出されたのです。
私は「ほくせんカード」のDMで知ったのですが会員価格で二等席2,500円との案内です。2,500円なら行っても良いかとチケットを購入しました。一応、奥さんもお誘いしましたがパスだそうです。(^┰^;)ゞ
12時30分開場、13時開演なんですが、ニトリ文化ホール(札幌市中央区北1条西12丁目)と場所が微妙な位置なんで車で行くことにしました。暑くなければ札幌駅からウォーキングってのもありでしたがね。(#^^#)
車はニトリ文化ホールの裏の駐車場を予定していたので、12時30分少し過ぎた辺りを目指して向かいます。
それでもどうも到着が若干ですが早そうなので、途中の苗穂駅前にある「カラマツトレイン」札幌本店1号店に立ち寄ってみます。
苗穂駅前は車で何度も通りますが立ち寄るタイミング逃して店に入るのは今回が初めてです。(^^♪
Nゲージ以外の鉄道グッズが店内の多くを占めてましたが、ちょっと気になる中古のNゲージはマイクロエースのキハ183系5200番台ノースレインボーエクスプレス5両セットです。確かにこれも欲しい車両ですが価格が 16,000円でした。もう少し安いとグラっと気持ちが揺れたかもしれませんが・・・
他には特に心揺れる事も無くニトリ文化ホールへ再出発です。
車を駐車場に入れて入口に向かうと既に開場時間を過ぎているのでスムーズに入る事ができます。
ちなみにニトリ文化ホール裏にある駐車場ですが、精算は事前に精算機で行う必要があります。初めて利用する人はゲートでも可能と事前精算せずにゲートに向かう人が必ずいるのですが、そうなると悲惨です。この日も帰りは一斉に帰りますから精算機もゲートに向かう車も長蛇の列です。すると必ずゲートで精算出来ずに車は立ち往生です。普通、精算機の前の長蛇の列を見たら分かりそうな気がするのですがね。他には車の移動と精算を分担して時間短縮する人、このケースも精算の列が進まず車が先にゲートに到着して立ち往生です。この日もこんな人達が発生してました・・・w( ̄o ̄)w オオー!
話しを寄席に戻します。
スムーズに会場に入れた理由は開場時間を過ぎてたのと、もう一つ理由があってチケットのもぎりは省いてました。チケット確認だけなので列が止まらず効率的だったのですね。
会場に入ってまずはグッツコーナーをチェックです。(#^^#)
まあ、ここで買う必要があるかは疑問ありますが他に欲しい物も無かったので、笑点の「人形焼」を買います。1,000円でした。
やはり桂歌丸さんに三遊亭円楽さんなら「笑点」ですよね。
東京なら空港でも買えそうな人形焼ですが、こういうのも雰囲気ですからね。最初に購入して気分を盛り上げるのです。(^^♪
会場は 2,300人入ったとかで大入りです。
ところで二等席って2階席なんですが、2階って建物の4階なんです。
ステージまで遠いの何の、めちゃくちゃ高いところから遠くにある眼下のステージを見下ろす感じです。こりゃこの席を 4,000円で売る事自体が無謀です。(-_-;)
そして思い出しました、数年前に奥さんとチューリップのコンサートにここ旧北海道厚生年金会館に来た時も2階席でステージまで遠かったの思い出しました。その時は2階席の最前列だったのですが、今回はもっと後方です。(;´д`)トホホ
それにしても月曜日の昼だと言うのに満席ですね。「笑点」やテレビでお馴染みの3人なのでお客入ると思いましたがここまで入るとは驚きですね。
さあ開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪
◆◆本日の演目◆◆
柳亭小痴楽 『芋俵(いもだわら)』
桂歌丸 『紙入れ(かみいれ)』
中入り
三遊亭円楽 『船徳(ふなとく)』
桂文珍 『話芸』
桂歌丸さんと三遊亭円楽さんは、当然ですが皆さん期待しているのは「笑点」ネタですが、お二人共に話の入りは「笑点」ネタでした。(#^^#)
桂歌丸さんは自身が唯一の放送開始依頼の出演者で、先日、雑誌社から「笑点」放送開始の1回目の写真が無いか尋ねられたとか、放送局にも無かった写真なのに探したら持ってたそうです。今年77歳はまさに「笑点」の生き字引ですね。
何か「笑点」の文字を何度も書いてますが、そんな私は番組見てるかと言うと・・・月1回?は無いですね。(^┰^;)ゞ
座布団10枚溜まった際の賞品は本当なのか質問が一番多いそうで、桂歌丸さんは「ギリシャでマラソン」だったか本当に行って来たそうです。三遊亭小遊三さんが「2001年宇宙の旅」が当たったそうですが、商品に渡されたのは白い足袋だとか?
2001年宇宙の旅・・・2001円で府中(うちゅう→ふちゅう)で買った足袋・・・だったそうです。(#^^#)
三遊亭円楽さんは定番ネタですが、「今日は最後になるかもしれない歌丸さんを見れて皆さん良かった」と大ウケです。そして楽屋での歌丸さんの世話をする話で歌丸さんをイジリまくって盛り上げます。
最後が桂文珍さんです。これは予想外でしたね。最後がやはり桂歌丸さんが締めると思ってたので少し驚きでした。
そんな桂文珍さんですが最近はテレビで見かけなかったので少し懐かしかったです。古典か創作落語をすると思ってたのですが、小ネタで話が始まり、そのまま小ネタのオンパレードで終わりました。これが「話芸」という演目だったのですね。もう小ネタ始まってから最後まで大ウケの爆笑でした。「分かんなければいいから」とテンポ良く話が展開しました。
そんな感じですから予想外の大ウケの中で「東西落語名人三人会」が終わったのですが、これも気分爽快で帰る事が出来て楽しかったです。(#^^#)
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◆◆演題のあらすじ◆◆
柳亭小痴楽『芋俵(いもだわら)』
二人の盗賊が、とある大店に芋俵を使って盗みに入る相談をしていた。
「芋俵に芋の代わりにお前を入れて店先へかついでいくんだ」、「そこで何か忘れ物でもしたとか言って芋俵を預かってもらい後で取りに来ることにする」、「そうして取りに行かずにほっとくと夜になっても外に置いとくわけにもいかねえので家ン中にしまう。で、みんなが寝入った頃を見はらかって、俵から出てきたお前が閂をはずして、おいらが入るって寸法さ」
「芋俵は誰が担ぐんだい」、「俺が前を担いでお前が後ろを担ぐ、そしてお前が芋俵に入る」、「・・・一人で担いで俵にも入るなんて無理だよ」と、二人では無理なので、とりあえず仲間を一人加えて大店へ向かう。
そして計画通りに事は進み俵を家の中に入れたまではよかったが、店の小僧が俵を逆さまに置いてしまったり、番頭が帳簿整理などでなかなか店から人がいなくならない。
そうこうしていると店の小僧と下女が腹が空いたので昼間預かった芋俵から芋を頂戴することになり、小僧が俵の中に手を入れると「何だか生温かい」、「何だか柔らかいよ。腐ってる」と大騒ぎ。
「そんなに尻をかき回すな」・・・手が股ぐらに入ってきた・・・と我慢しようと力んだはずみに放屁。その音を聞いた下女は「ああ、気の早いお芋だ」
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桂歌丸『紙入れ(かみいれ)』
新吉は世話になっている出入り先の旦那の女将さんに誘惑され、旦那の留守中にせまられていた。
そんな時にいきなり旦那がご帰宅、慌てた新吉はおかみさんの計らいで辛うじて脱出に成功する。もうやめようと決意する新吉だったが、旦那からもらった紙入れを何と火鉢の側に忘れてきた事に気づく。しかも、紙入れの中には女将さんからの手紙が入っている。
どうしたものかと考えていると夜が明けて朝になる。とりあえず先方の様子を探ろうと再び旦那のところを訪れる。
出てきた旦那に色いろと探りを入れるがどうも話しが噛み合わない。そこであるお世話になった方の女将さんという事にして一部始終を話して旦那に相談する。
そこへ浮気相手の女将さんが通りかかったので旦那は今聞いた話を女将さんに話して聞かせる。女将さんは「浮気するような抜け目のない女だよ、そんな紙入れが落ちていれば大変だから時間稼ぎして忘れ物は無いか確認して旦那が気づく前にしまっちゃうよ」と新吉を安堵させる。
旦那が笑いながら続けて「まあ、たとえ紙入れに気づいたって、女房を取られるような馬鹿だ。そこまでは気が付くまい」
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三遊亭円楽『船徳(ふなとく)』
道楽の若旦那が勘当されて、出入りの船宿の二階に居候をしている。あまり暇なので船頭にして使ってくれと親方に頼む。親方は「辞めたくなったら何時でも直ぐに辞めていいから」と頼みを聞くことにする。
そして若旦那が船頭になることを店の船頭達に話そうと皆を集めるが、船頭たちは何かヘマして怒られると勘違いしてドタバタの展開があり、話しはとある暑い日の出来事に移る。
船が全て出払ったところへ常連客が来て船をだしてくれと頼むが、女将は船頭がいないと断るのだが、若旦那がうろちょろしている。若旦那はどうも以前にも失敗しているようで何とか断りたかったが女将も断りきれず、若旦那を拝むように送り出す。
船の留め綱を外し忘れたり、勢い余ってさおを流してしまったり、船は揺れて思うように進まず石垣にくっついてしまう。客の杖で石垣をついてくれとたのむ。うまく脱したかと思えば客の杖は石垣の隙間に挟まってしまう。よく見ればあちらこちらの隙間に傘などが刺さっている。月末になったら親方が回収して返すとのことだ。
ようやく目的地の浅瀬近くまで来たが、若旦那は疲れてもう止めたから降りてくれと言い出す。客が諦めて船を下りて浅瀬に入った頃に親方の船が近くを通りどうしたと聞くと、「もうや止めた」と若旦那の返事、若旦那は「だって親方は、辞めたくなったら何時でも直ぐに辞めていいから」と。
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桂文珍『話芸』
小ネタというかギャグ連発と表現するのか分かりませんが、内容は小ネタの連続で演題のあらすじを書きよう無いのですが・・・
「スマホは機能(昨日)が多くて今日はいつ来る」
老人ホームへ慰問に行くと老人が二人で視力検査をしているので様子を見ていると、「しゃもじにを目に付けて」と言うと屈んで目をしゃもじに目を付ける。
「じゃあこの上に穴が開いている丸はどこに穴がある」、「上」、「じゃあこの右に穴が開いている丸は」、「右」、「今日も耳は大丈夫だね」
爺さんが何かを一生懸命探している「お爺さん何を探しているの?」、「何を探しているか忘れた」
そんな感じの小ネタです。(#^^#)
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◆柳亭小痴楽さんについて◆
柳亭小痴楽(りゅうてい こちらく)1988年12月13日生まれ。
5代目柳亭痴楽の次男。とのことで略歴などよく分かりません(ごめんなさい)
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◆桂歌丸さんについて◆
桂歌丸(かつら うたまる)1936年8月14日生まれ。神奈川県横浜市出身。
公益社団法人落語芸術協会会長(5代目)
日本テレビ「笑点」5代目司会者を務めてますが、「笑点」の放送開始から出演している唯一のメンバーです。
1951年、5代目古今亭今輔に入門。兄弟子・4代目桂米丸の前名・古今亭今児を名乗る。
1954年、二つ目昇進。
1964年、桂歌丸に改名。
1966年、「笑点」の大喜利メンバーとして出演。何と放送開始して48年目です。(#^^#)
1968年、真打昇進。
2011年、噺家生活60周年を迎える。
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◆三遊亭円楽さんについて◆
三遊亭円楽(さんゆうてい えんらく)1950年2月8日生まれ。東京都墨田区出身。
1970年、青山学院大学法学部在学中に5代目三遊亭円楽の鞄持ちのアルバイトを経て入門、楽太郎を名乗る。
1976年、二つ目昇進。
1977年、「笑点」の大喜利メンバーとして出演。
1981年、真打昇進。
2010年、6代目三遊亭円楽を襲名。
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◆桂文珍さんについて◆
桂文珍(かつら ぶんちん)1948年12月10日生まれ。兵庫県出身。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。
1969年10月、5代目桂文枝に入門。
1974年、「ヤングおー!おー!」のユニット「ザ・パンダ」に参加。
1988年より関西大学の文学部非常勤講師を務める(~2003年)