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えべつ笑の会協賛「満喫寄席気分」に行って来ました [落語]

昨日は奥さんと江別の「えぽあホール」に林家正蔵さんの「満喫寄席気分」に行って来ました。(#^^#)

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会場:えぽあホール(江別市大麻26-7)、日時:6月3日、開場18:00、開演18:30、入場料:一般2000円(当日券2,500円)、主催:えべつ笑(しょう)の会

出演:林家正蔵, 林家正楽(紙切り), 鏡味仙三郎社中(太神楽), 三遊亭歌奴、林家たけ平、 田中ふゆ社中(お囃子)

 

 

前々日の6月1日に北広島市芸術文化ホールで開催された「きたひろ寄席」と同じメンバーの公演が「えぽあホール」でも行われました。

タイトルが「満喫寄席気分」とありますが、落語、紙切り、太神楽(だいかぐら=曲芸)など“寄席”をまるごと楽しめるそうで、紙切りの林家正楽は繊細なハサミさばきで見事な作品を次々と創り出す芸術家。太神楽の曲芸も見応え十分。そして落語は林家正蔵をはじめ三席たっぷり。寄席囃子の実演と解説もあります。との宣伝で・・・ちょっと楽しみな内容なのです。(#^^#)

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紙切りがあるとのことですからバードウオッチングで使ってる双眼鏡を持参した方がいいですよね。(^┰^;)ゞ


さて、林家正蔵といえば高座以外にバラエティ番組への出演も多いのですが、2005年3月21日、九代目・林家正蔵を襲名。すっかりと落語家としての認知度も上がりましたが、どんな落語が聞けるか奥さんも楽しみにしています。(#^^#)


開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪

453名入るホールは9割入ってます。「大入」りじゃないでしょうかね。


◆◆本日の演目◆◆

寄席囃子の実演と解説・・・司会(三遊亭歌奴)、太鼓(林家たけ平)、三味線(田中ふゆ社中)

落語 林家たけ平

紙切り 林家正楽

落語 三遊亭歌奴

太神楽曲技 鏡味仙三郎

落語 林家正蔵


やはり気になるのは落語以外の演目の3つですよね。


寄席囃子がトントコ♪ピーヒャラ♪と鳴りますが今日はいつもと違います。今日は生演奏なのです。(^^♪

と言うことで最初の演目は「寄席囃子の実演と解説」です。

三遊亭歌奴さんが司会を務めます。メインの三味線演奏は田中ふゆ社中さんで、太鼓は今回の出演者で若手の林家たけ平さんです。

お馴染みの桂歌丸さんや三遊亭圓楽さんの出囃子、効果音の川、海の違いなどを披露してくれました。

 

奥さんが前席の4列目端に2席空いているのを見つけたので、林家正楽さんの「紙切り」も双眼鏡無しで見ることができました。

「紙切り」で驚いた事がありました。2作品披露した後にお客さんから4点リクエストを受けます。「イノシシ」、「運動会」、「白鳳関」、「ザックジャパン」

「ザックジャパン」とは無茶ぶりなリクエストです。(^^♪ どう乗り切るのかと思ったら監督と選手とゴールネット・・・言葉で説明するのも難しいのですが雰囲気タップリの作品が出来上がりました。これには驚きでした。

それと「紙切り」実演中は楽屋横でお囃子の効果音なんですが、「ザックジャパン」の時には、チヤッチヤカ♪チャーチャ♪チヤッチヤッチヤー♪と侍ジャパンの応援が三味線で演奏されました。大ウケです。\(^o^)/

 

そして太神楽(だいかぐら)曲技は鏡味仙三郎社中(かがみせんざぶろうしゃちゅう)さんです。

定番の傘の上でボールや四角いマスを回します。そして顎や口にくわえた棒の上に、飾りの付いた棒や横板、器などを積み上げていくバランス芸です。結構、ハラハラドキドキで意外に楽しめました。(^┰^;)ゞ

 

そして落語は林家たけ平さん、三遊亭歌奴さん、そして林家正蔵さんの三席を楽しめました。

林家正蔵さんの説明でが寄席普及公演とのことで道内を10公演予定していると言われてました。(#^^#)


三席の演題ですが・・・

林家たけ平『大師の杵(きね)』


三遊亭歌奴『片棒(かたぼう)』


林家正蔵『悋気の独楽(りんきのこま)』


あっという間の2時間ちょっとの「満喫寄席気分」で、終わって気分スッキリ!奥さんも大満足の公演でした。(^v^)


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◆◆演題のあらすじ◆◆

林家たけ平『大師の杵(きね)』

弘法大師空海は修業中、川崎 は平間村の名主源右衛門の家に滞在したが、一人娘のおもよが空海に恋わずらい。

空海の旅立ちの日が来る、皆はおもよに早く告白しないと空海する・・・後悔する?そこで告白するが告白されて驚いた空海、出家の身の上、お断りを。おもよがノドにカミソリを当てたので、今晩私の部屋へ来て下さいと言う。

その夜に喜んだおもよさんは着飾って空海の部屋に行くと布団に上に杵(きね)があるが空海はいない。杵が横たわっている?「思いキネ」、「ついてキネ、ついて来い」。

「ついて来い」に違いないと、杵を持って外に探しに出るが六郷の岸まで来たが逢えない。一筋の涙を流して川に飛び込んで落命した。

第一発見者が空海、平間村に戻って加持祈祷に日を過ごす。病人が病気を治してもらっても金を取らない。そうだ食物を持って行けば空海・・・食うかい?

材木を持って来るのもいて「おもよ堂」が出来た。現在の川崎大師。行ってみると中に「おもよ堂」があって大きな鍵がかかっている。身代りの杵が祀ってあるというので、お坊さんに尋ねたら、ニッコリ笑って「いいえ、それはウスだ」。

 

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三遊亭歌奴『片棒(かたぼう)』

とあるお店の旦那はたいそうな倹約家、いやケチな人物だが、三人いる息子の誰に跡を継がせようかと番頭に相談したところ、旦那の弔いをどのように対処するかを確かめてみたらとアドバイスをくれた。そこで息子たちを順に呼び聞いてみることにした。

まずは長男。うちもこれだけの身代ですし、お付き合いも多ございます。何よりお父っつぁんほどの方が亡くなった折、恥ずかしい真似はできません。盛大に致しませんと、通夜は2晩だの豪華な料理にお土産、御車代と莫大な額。旦那は呆れ果てて怒鳴ります。

続いて次男。こいつがお調子者で派手で陽気にしたいねぇ、祭り囃子に乗せられて、お父っつぁんのお骨が入ったお御輿を担ごう、芸者の手古舞も頼もう、お父っつぁんの人形が乗った山車を出して大きな花火を打ち上げようと言う始末。旦那の怒りも爆発です。

そして最後の三男。親に輪をかけた倹約家いやケチです。会葬の皆さんにお知らせしたよりもずいぶん早く出棺も済ませます。そうすればお酒も料理も出さずに済みます。偉い!旦那も満足です。

棺桶は漬物樽。担ぐのに人足を頼むのも無駄ですから、あたくしが担ぎます。とは言え二人要る。どうしても一人は人足を雇わなきゃなりません・・・それを聞いた旦那は「心酔するな。片棒は私が担いでやるから」


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林家正蔵『悋気の独楽(りんきのこま)』

店の主人が、夜お出掛けの様子・・・奥方に見つかり 「落語を聴きに」 妾宅に行くのだろうと見当をつけて、小僧の定吉に小遣いをあげるからと跡をつけさせる。

定吉の尾行も簡単に見つかるが、妾宅まで追いかけ中に入れてもらう。口止め料の五十銭と旦那がお泊まりかお帰りかを占うコマを貰って店に帰る。

店に帰ると奥方から 「旦那は何処へ行ったのか? 妾宅であろう?」 と責められるが、「見失った」 と抗弁。しかし、うっかり帯に挟んだ五十銭を落とし嘘が偽られ白状してしまう。

コマが見つかり、今晩 旦那の帰宅を占わされる。何度占っても旦那は妾宅へお泊りと出る。更にもう一度占え!と云う奥方に、コマを手に取った定吉が「あっ、旦那さんはお帰りになりません。肝心の心棒・辛抱が狂っています」


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◆林家たけ平さんについて◆

林家たけ平(はやしや たけへい)1977年10月27日生まれ。東京都足立区出身。

2001年、林家こぶ平(現・9代目林家正蔵)に弟子入り、たけ平となる。

2005年、二ッ目に昇進。

2007年、NHK新人演芸大賞優秀賞受賞 。


◆林家正楽さんについて◆

林家正楽(はやしや しょうらく)1948年1月17日生まれ。東京都目黒区出身。

1967年、2代目林家正楽に入門。

2000年、3代目林家正楽を襲名。


◆三遊亭歌奴さんについて◆

三遊亭歌奴(さんゆうてい うたやっこ)1977年3月19日生まれ。大分県出身。

1995年、3代目三遊亭圓歌に入門「歌きち」と命名

1999年、「歌彦」で二つ目

2008年、真打ちに昇進し、4代目三遊亭歌奴を襲名。


◆林家正蔵さんについて◆

林家正蔵(はやしや しょうぞう)1962年12月1日生まれ。東京都台東区出身。

落語家でありタレント。

1978年、林家三平に弟子入り。林家こぶ平となる。

1988年、古今亭志ん朝以来の最年少で真打に昇進。

2005年、九代目・林家正蔵を襲名。

 


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