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ちえりあ寄席は東京の寄席を再現した本格的な演芸が楽しめた [落語]

週末の土曜日(23日)に「ちえりあ寄席」の昼公演に奥さんを含めて3人で行って来ました。(^^♪

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会場:ちえりあホール(札幌市西区宮の沢1条1丁目)、

開演日時(開場30分前):2014年08月22日(金) 17:30~、08月23日(土) 昼夜2公演で12:30~ , 17:30~、2014年08月24日(日) 12:30~

入場料:前売:2,500円 当日:2,800円(全席自由)

毎年8月頃ちえりあホールで3日間連続で催される「ちえりあ寄席」の存在は以前から気になっていたのですが、なかなかタイミングが合わなく気になるだけの存在で終わってたのです。

土曜日の日に偶然ですが奥さんが「そういえば・・・」と、ちえりあ寄席が開催中だった事を思い出しまして、電話で当日券の状況を確認したところ、夜の部は空きはあるのですが、昼の部は残りわずかとの事です。まあ、夜の部でも問題ないのですが、買えれば昼の部にしようと11時頃に行ってみると、昼公演のチケットが買えました。ラッキー!

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開場まで時間があったので、再度、開場が始まった頃を目指して出直したのですが・・・

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当日は、ちえりあフェスティバルとかの真っ最中で、大いに賑わってました。この日の最高気温は30°近くあったようで、焼き鳥の臭いと生ビールが美味しそうでした。生ビール飲みたーい!

はじめての「ちえりあ寄席」ですが・・・

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入口から寄席の雰囲気が満載です。

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この入口に張り出された出演者一覧がいいですね。

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こりゃテンションが上がります。(^O^)/

ちょっと想像以上に気合が入ったといいますか、本格的な寄席といいますか会場作りで驚きです。

既に開場時間を過ぎてますからスムーズに会場内に入れましたが、既に満席状態です。ちょうど、後方に3席の空きを見つけておちつきます。いや凄い人気ですね。

ざっと席数えると500席なんですが、直ぐに満席状態で、後から入ってくる人には係りの人が、空席を探して誘導しています。めちゃくちゃ大入りですね。(^^♪


開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪

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◆◆本日の演目と演者◆◆

一、落語、桂竹のこ(かつら たけのき)『狸札(たぬきさつ)』

一、落語、三遊亭可女次(さんしょうてい かめじ)『ばばあサミット』

一、寄席文字、橘右楽(たちばな うこん)

一、落語、三遊亭圓馬(さんゆうてい えんば)『高砂や(たかさごや)』

一、漫才、宮田陽・昇(みやた よう・しょう)

一、落語、春風亭小柳枝(しゅんぷうてい こりゅうし)『粗惣長屋(そこつながや)』

中入り

一、口上、真打昇進襲名披露

一、落語、春風亭柏枝(しゅんぷうてい はくし)『目黒のさんま(めぐろのさんま)』、『奴さん・姐さん踊り披露』

一、太神楽、鏡味正二郎(かがみ せいじろう)

一、落語、桂歌丸(かつら うたまる)『おすわどん』


いやあ12時30分開演で中入り15分ありましたが終了16時と3時間30分ですから長かったです。しかし内容は盛りだくさんで、普段の寄席ですと落語だけですが、東京の寄席を再現した本格的な演芸が楽しめました。

前座から始まる落語は、二つ目、真打ちの師匠へと力の差を感じる落語を聞き比べて、落語とは違う漫才、そして寄席文字や大神楽の芸に加えて今回は、札幌出身のべん橋(べんきょう)改メ八代目春風亭柏枝(はくし)師匠の襲名・真打ち昇進披露口上まで見る事が出来ました。そして今回のトリを務めるのは、今年3月下旬から慢性閉塞性肺疾患などで入院して5月に復帰した桂歌丸師匠です。

普段の落語に関するブログですと、この後に、「演目のあらすじ」と「出演者の紹介」と続くのですが、なんせ参加人数が多いのと、演目の種類が豊富なので無理です。ちょっと気になった内容をダラダラと書いて終わりたいと思います。(#^^#)

やはり気になるのは「寄席文字(よせもじ)」です。これ寄席で使用される文字の字体の事ですが、寄席の看板や高座のめくりに用いられていますが、独特の太い筆致の文字は読みにくいのですが、これ黒い文字の部分が客席のお客を示して、文字の周りの白い部分が空席を示すので、ですから出来るだけ黒い文字の部分が多く示すように書くそうです。

舞台では見本で一文字の「寿」を披露して、その後は、客席から一文字のお題を頂戴して、「笑」「楽」「縁」「歌」を披露して、書いた色紙はお題を出したお客がもらえました。そんな寄席文字ですが、中入りにはロビーで橘師匠が書いてくれるというので、中入りに入ると急いで行って書いて頂きました。

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急いで行きましたが同じ事を考えるお客は多数で、それでも私は2番目で、その後も多くの賑わいでした。上記は私のお願いした字を書いている様子を撮影させて頂きました。

ちなみに1,000円です。

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書いて頂いたのは、私の苗字ですが、自分でも縁起が良い一文字なので、この手の色紙のお題にはピッタリです。これは良い記念になりました。m(__)m

普段もブログで書いている通り落語は聞きに出かけますが、なかなか生で漫才を聞く機会が無かったのですが、今回は宮田陽・昇師匠の漫才が楽しめました。実にテンポ良くて笑えました。

なかなか生で聞けないといえば、なんといっても真打ち昇進披露口上です。これも八代目春風亭柏枝(はくし)師匠が札幌出身という特権と毎年開催している「ちえりあ寄席」の力なんでしょうね。

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口上の方ですが、三遊亭可女次師匠が司会を務めて、三遊亭圓馬師匠、春風亭小柳枝、桂歌丸師匠の順に口上を述べます。

桂歌丸師匠ですが、既に退院されて笑点に復帰してたのは知ってましたが、ちょっと口上で他の人が述べてる際の座って待ってる様子が何か辛そうな違和感あったのですが、そんな心配も最後に歌丸師匠の口上が始まると、勘違いだったかと思える元気な様子・・・

トリの前に鏡味正二郎師匠の太神楽があったのですが、太神楽が終わると一旦、幕が下がりました。何でだろうと不思議に思いながら次に幕が上がると、ステージには歌丸師匠が座ってます。歌丸師匠の話では、いくつかの病気が重なり入院したのですが、足の具合が完全復帰とならず、舞台そでから歩いて登場するには問題があり一旦幕を下げての登場だったそうです。当然、トリの演目が終わると幕が下がっての終了でした。確かに思えば口上の際も幕を使ってました。なかなか違和感ない演出だったと感心です。

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◆◆ちえりあ寄席の落語ミニ解説より抜粋◆◆

真打ちとは、前座、二つ目を経て寄席の番組で主任(トリ)を務める資格をもつ落語家で、弟子を取ることが許されます。

真打ちの語源は諸説ありますが、昔の寄席の高座には、照明用にロウソクが立っていて、寄席が終わると最後に出演者がロウソクの芯を打つ(芯を切って消すこと)ために、「芯打ち」といわれ、縁起を担いで、字を「芯」から「真」に換え、「真打ち」となったと伝えられています。

真打ちに昇進する際には、真打ち披露興行を行い、新しく真打ちになった落語家が口上を述べ、主任を務めます。

今回のちえりあ寄席では、特別にこの襲名・真打ち昇進を果たした札幌出身の落語家春風亭柏枝さんの真打ち襲名披露口上を行います。

 


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