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2012年春の落語会「枝光文昇二人会」 [落語]

少し前の話しになりますが、えべつ笑の会2012年春の落語会「枝光文昇二人会」が、江別市コミュニティセンターで3月7日18時30分開演で開催されました。

入場料2000円(前売り)。安いよね。(#^.^#)

DSCN2382.JPG 

お客さんは100人位です。小学生も何人かいて落語わかるのかな?・・・ などと思ってましたが、桂文昇の小話に超ウケで大笑いしてました。(-^〇^-)

 

えべつ笑の会「桂枝光」を見に行くのは、今回で3回目になります。毎回夫婦で行ってます。

なんか落語っていいですよね。

以前は仕事で毎月のようにJALを利用していたのですが、搭乗すると必ずJAL名人寄席を聞いてました。(#^.^#)
月が同じなら当然内容も同じですが、飽きもせず子守唄のように聞いちゃうんですよね。(-_-)゜zzz…

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演題

桂文昇『平林』
桂枝光『ちりとてちん』
桂文昇『紀州』
中入り
桂文昇『紙屑屋』

ちなみに演題は当日に決まるんでしょうか?舞台には出演者の名前は掲示されますが演題が掲示されません。゚(゚´Д`゚)゚

という訳で、落語を聴き終えた翌日にでもネットを使い演題を調べるのです。そうして演題が分かったとき嬉しいんですよね。(#^.^#)これも私の落語の楽しみ方です。


桂枝光さんについて

2代目 桂枝光(かつら しこう)。1959年6月21日生まれ。 大阪府大阪市城東区出身。出囃子は猩々。紋は結び柏。

よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所所属。上方落語協会会員。前名は桂 小つぶ。

結婚、子供2人に恵まれたが、その子供が後に罹った喘息を改善させるために北海道へ移住した。1996年8月、2代目桂枝光を襲名。師匠の死後は、再び故郷である大阪に拠点を移した。

札幌では寄席ブームを復活させようと平成17年5月にさっぽろ市民寄席として、<平成開進亭>を立ち上げ活動している。

 

以下は・・・本日の演題のあらすじについて 

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桂文昇『平林』 

『平林』(ひらばやし)というお医者の所へ、書き物を届けることになった定吉。
忘れないように、口の中で「ヒラバヤシ」を繰り返しながら歩いていくが、途中でやたらと邪魔が入り、気づいた時には宛名の読み方を忘れてしまった。

困っているところに、ちょうど人が通りかかったので書き物を見せると「タイラバヤシだろ?」。どうも違うような気がして、別な人を捕まえて聞いてみると「ヒラリンでしょ?」。
また違うような気がして、通りかかった人に聞いてみると「イチハチジュウノモクモクじゃねぇか」。これも違うような気がして、別の人に聞いてみると「ヒトツトヤッツデトッキッキ」。

迷った挙句、『下手な鉄砲も数撃てば当たる』ということで教えられた名前を全部つなげて怒鳴ることにした。「♪タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモクモク、ヒトツトヤッツデトッキッキ」

怒鳴っているうちに節が付いてしまい、あっという間に人が集まってくる。その中の一人が「何をやっているんだ?」「へぇ、人を探しているんです。ところで、あなた様の名前は?」
「私は平林(ヒラバヤシ)だ」「ヒラバヤシ…おしい!」

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桂枝光『ちりとてちん』  

『ちりとてちん』旦那の誕生日に、近所に住む男が訪ねて来る。

白菊、鯛の刺身、茶碗蒸し、白飯に至るまで、出された食事に嬉しがり、「初めて食べる」、「初物を食べると寿命が75日延びる」とべんちゃら(お世辞)を言い、旦那を喜ばせる男。
そのうち、裏に住む竹の話になる。件の男、何でも知ったかぶりをするため、誕生日の趣向として、竹に一泡吹かせる相談を始める。

そこへ、水屋で腐った豆腐が見つかり、これを「元祖 長崎名産 ちりとてちん」(または「長崎名物 ちりとてちん」)として竹に食わせるという相談がまとまる。

そうとは知らずに訪れた竹が、案の定「ちりとてちん」を知っていると言うので食わせると、一口で悶え苦しむ。旦那が「どんな味や?」と聞くと、竹いわく「ちょうど豆腐の腐ったような味や・・・」。

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桂文昇『紀州』  

『紀州』七代将軍・徳川家継が幼くして急死し、急遽、次代の将軍を決めなければならなくなった。

その候補として上がったのは、尾州侯・徳川継友と紀州侯・徳川吉宗の二人。 二人の勢力は均衡で、とうとう幕閣の評定で次代を決める事になった。

さて、その最終日・大評定の朝…。 尾州侯が駕籠で登城する途中、遠くから鍛冶屋が槌を打つ音が聞こえてきた。【トンテンカン、トンテンカン…】 尾州侯の耳には、その音が『テンカトル、テンカトル』と聞こえる。 「これは瑞兆である」と大喜びの尾州侯。大評定の席では、少しでも貫禄を出そうとこんな事をいってみる。

「余は徳薄く、将軍の任ではない」すぐ飛びついてはあまりに露骨なので、一度辞退してみせ、周りの者に無理やり薦められる形で「嫌々ながら」引き受けるというセコイ算段だ。

ところが、ライバルの紀州侯も、質問されると「余は徳薄くして…」とまったく同じ事を言う。 『如何なっているのか?』と、尾州侯が首を傾げた、そのとき…!
「しかしながら…かほどまでに乞われて固持するのは、御三家の身として責任上心苦しい。しからば天下万人のため…」

自分が言うつもりだったセリフをそっくりそのまま使われてしまい、あえなくその場で次期将軍は紀州侯に決まってしまった。

意気消沈の尾州侯。帰りに同じ所を通りかかると、また鍛冶屋が槌を打つ音が聞こえてきた。 【テンカトル、テンカトル…】
「なるほど。紀州の奴、あそこで一度引き受けておいて、後になって『私の分ではない』と余に引き受けさせようとする算段だな…」 そう思い、ほくそ笑む尾州侯。

ところが、親方が焼けた鉄に水をさすと…。【キィ…シューゥ!】

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桂文昇『紙屑屋』  

『紙屑屋』は一三年前の「二代目枝光襲名披露」で初演した大ネタである。

道楽が過ぎて家から追い出された若旦那。居候先の長屋で紙屑を選り分ける手間仕事をあてがわれるが、川柳の本が出てくればそれを読み、浄瑠璃の本が出てくれば芝居をし出す。

隣の稽古屋からはうまい具合に三味線の音色が響き……という上方らしい賑やかで華やかな音曲噺。噺の途中で高座から座布団を放り投げ、舞台をめいっぱい使って飛んで踊ってひっくり返る。

師匠文枝ゆずりのそんなダイナミックな演出でこの噺を演じているのは上方でもいまや枝光師匠だけである。


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