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ほっとバスの日本三大車窓を歩く「狩勝旧線」に参加 [鉄道関連]

一昨日(6月11日)は、北海道オプショナルツアーズ(ほっとバス)の日帰りバスツアー「日本三大車窓を歩くー狩勝旧線」に参加してきました。これ狩勝旧線跡地を徒歩で散策するちょっとマニアックなツアーで、100%奥さんは興味がないので、一人で申し込み参加です。(#^.^#)

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集合場所は、札幌市中央区北2条西2丁目セコム損保札幌ビル1階の(ほっとバス)に午前8時集合で、結局、参加者は9名でマイクロバスにて出発です。

昼食付きの旅行代金 11,800円と、ちょっと高めに感じる値段の設定だったので、最少催行人員(15名)が集まるのか心配だったのですが、私のように興味を感じて申し込んだ人はいるもので、最小催行人員に足りませんが催行決定です。
 
10:30、札幌北IC~トマムICを使い落合駅に到着して、現地ガイドさん合流です。

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ここで、狩勝旧線を簡単に補足しておくと、1901(明治34)年。旭川を起点として北海道の東西を結ぶことを目的として工事が進められていた「官設鉄道十勝線」は、現在の南富良野町落合まで開通。同年7月。狩勝峠直下の狩勝隧道(ずいどう)工事が始まり1905(明治38)年1月に完成。また、1902(明治35年)に新内隧道も完成。アーチ橋、急勾配の連続と急カーブが続く峠越えの路線で、新得-落合間は狩勝峠を越えることから「狩勝線」とも呼ばれました。

落合駅は無人駅になり、大きな外観と異なり、内部の一部を待合室として使われているだけでした。

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現地ガイドさんから狩勝旧線のガイドブックを頂きました。当時の様子を知ることができる多数の写真や図が掲載されているので、当時を想像するのに助かります。m(__)m
 
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落合駅ホームから新得方面を見るとトンネル手前を左側通行へ引き込み線があり、それが狩勝旧線の跡地だそうです。

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かつてはこの根室本線の狩勝峠手前の駅で、急勾配だった狩勝峠を越えるために重連結や後部補機の機関車をこの駅に配置していたそうですが、面影は無く、現地ガイドさんの持参した写真でイメージを膨らませます。

バスで少し移動して、ここから徒歩で、旧狩勝信号場跡(何もない野原の跡地)を巡りますが、眼下に見えるのが、目指す狩勝隧道(ずいどう)だそうです。

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1907(明治40)年9月に新得-落合間が開通「官設鉄道十勝線」が開業し、北海道の東西を結ぶ鉄道輸送がはじまり、1966(昭和41)年,現在の新線に切り替わりその使命を終えました。

登山じゃありません。単に見学地を目指してます。( ̄▽ ̄;)!!
 
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旧狩勝信号場跡に到着・・・当時の写真や見取り図で何もない跡地の当時の様子を思い浮かべます。

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先ほどの落合方面で、まっすぐに引き込み線があり、左手が本線の跡地だそうです。後に行った狩勝高原エコトロッコ鉄道に旧狩勝信号場のジオラマがあったので、当時をイメージできるように載せてみました。

狩勝峠に、蒸気機関車への給水給炭施設として開設された当時の停車場(後の信号場)で、当時は家族含めて100名近くが住んでたそうです。

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上記の写真が駅本屋の跡地と、滝川から119kmを示すキロポストですが、キロポストは当時を再現して設置したそうです。

旧狩勝信号場跡を新得方面に歩くと、先ほど、眼下に見えた狩勝隧道に到着。

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トンネルの坑門はレンガ造りだったそうですが、大正11年の延長工事で、入口部分は4m延びてコンクリート製に変わってます。使われてたレンガは、どうも江別産と思われる文書があったので、江別に問い合わせたのですが「分からん」と言われたそうです。

本来なら狩勝旧線を歩くのですから約900mのトンネル(狩勝隧道)を抜けたいところですが、そんなトンネルは通ることが出来ないので、残念ながらバスで移動して新得側から狩勝隧道の反対側を目指します。

昼食は新得「そばの館」で「せいろ豚丼セット」です。

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そばを打ってる様子を見る事が出来るので、やはり手打ちそばを打つ私としては気になります。そして、もう一つ気になる「そばソフト」を食後に頂きます・・・ソフトはそばの味?
 
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食事をした「そばの館」の側を狩勝旧線を走ってました。滝川から134kmを示すキロポストがあります。

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狩勝旧線の跡地は、現在は、全長約10kmの歩行者・自転車そして乗馬等のための道だそうで、乗馬ってあたりがウケるよね。

食後のアトラクションが、狩勝高原エコトロッコ鉄道(トロッコの乗車が体験)です。

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ここは狩勝旧線の新内駅の跡地になります。狩勝旧線の路線は、落合駅、狩勝信号場、新内駅、新得駅でした。

えっ!トロッコに乗るなんてと少し恥ずかしさもありましたが・・・
 
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線路幅は本物と同じで、信号機に踏切、さらにポイントにタブレットまで使う本格的作りで驚きです。トロッコ(大人600円)ですが、テンション上がるの間違い無しでおススメです。(^_-)-☆

静態保存された9600型SL蒸気機関車(59672号)が展示されてます。

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9600型SLがけん引しているのは、東京から九州方面へ寝台列車に使われていた客車の20系客車3両。
 
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客車内部を見学するのは有料(200円)です。

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1両目がB寝台(ナハネ20-132)、2両目はA寝台(ナロネ21-551)、3両目は個室付きA寝台(ナロネ22-153)。何と!一人用個室付き車両(下記写真)です。

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B寝台(ナハネ20-132)内部が展示施設になっていて、先ほどの旧狩勝信号場の写真に載せたジオラマが展示されてました。まだ制作途中で最終的にはNゲージを走らせるそうです。

新内隧道までマイクロバスで移動して、そこから約1.7km歩いて、最初に見た狩勝隧道の新得側に行きます。今回のツアーでマイクロバスを使うのは、この林道がマイクロバスが通れるギリギリだからだそうです。
 
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新内隧道は約129mの短いトンネルです。ここもトンネル内部は通れないので、トンネル沿いにある作業道を通り反対側に抜けます。

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ここから狩勝隧道の新得側の線路跡地まで、狩勝旧線跡を歩きます。
 
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当時は車窓からこんな景色が見えてたんですね。
 
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当時の線路沿いにあった電柱が多数残ってます。

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この電柱は電信線で、駅間の電話など鉄道の通信用の電柱です。下の写真少し分かりにくいのですが、電柱に黄色の印は有線移動電話機を接続すると電話が使えるそうで、矢印は、近くの電話可能な電柱の方向を示しています。
 
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「阿寒岳を望む」、「狩勝峠」などの目印が立てられてます。ちなみに「阿寒岳を望む」とありますが、阿寒岳は見えた事がないそうで・・・ちょっと無理があるかもね。
 
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上方向に現在の狩勝峠の展望台が確認できます。 
 
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後で、 狩勝峠の展望台に行くので、このポイントを覚えておいてね。(^_-)-☆
 
全部で3カ所展望が望める場所があり、ここが2カ所目です。
 
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鉄道跡たしき物も残ってます。
 
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滝川からの120.5kmのキロポストは、現役時代のが残っていました。

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狩勝隧道前が私は一番気に入った展望です。
 
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狩勝隧道の新得側に到着しました。
 
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マイクロバスが先回りして待機しています。帰りはマイクロバスで戻ります。
 
内部を撮影してみますが、トンネル内部は直ぐにカーブしています。
 
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これで狩勝旧線跡を巡るは終了で、トイレタイムを兼ねて、狩勝峠の展望台へ立ち寄り、先ほど歩いてた場所を確認してみます。

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下の写真の矢印辺りが、先ほど狩勝峠の展望台を見上げた場所です。 
 
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今じゃ十勝方面に訪れるのは、今回のように高速道路を利用するので、狩勝峠を訪れたのは約30年ぶりかも・・・

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札幌に戻る前に、映画「ぽっぽや」の舞台、幾寅駅を見学。
 
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故、高倉健さん主演の「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった幾寅駅(無人駅)。映画中では「幌舞駅」の駅名で登場し、駅前にはロケに使用されたロケセットが保存されていました。
 
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映画撮影のために、腕木信号機が設置されたそうです。

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これで列車が到着してくれたら最高だったのですが・・・

映画中にも登場した朱色ボディのキハ40形764ですが、原作はキハ12形23だったそうで、既に実車は無くキハ40をキハ12に似せて改造したキハ12形もどきでした。2005年2月のラストランを最後に廃車となり、JR北海道から譲り受けた車体の半分なのか切断して保存してます。
 
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幾寅駅に降り立つのは初めてで、車窓からは変な短い車両が置かれてるのは見てましたが、切断して短くとは何とも大胆な保存で驚きです。車両にはドアが南京錠で閉じられ入れませんでした・・・w( ̄o ̄)w オオー!

駅前周辺がロケ地セットとしてあるのですが、もう少し早い時間帯なら見学できる感じなのか、それともこれが通常の様子なんだろうか?

以上、ほっとバスの日本三大車窓を歩く「狩勝旧線」参加した様子でしたが、晴天で良かったのですが、このツアーは雨が降ったらどうなるんでしょうね。帰りは、ちょっと道の選択を間違った事もあり、占冠(しむかっぷ)ICから高速道路に入り、札幌北ICを目指して帰路、出発場所のほっバスへ戻りますが、札幌駅周辺(20:00)途中下車させてもらい自宅へ戻りました。





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