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士幌タウシュベツ川橋梁雪上鑑賞会、スノーシューで凍結湖面を歩く [お出かけ、旅先イベント]

シィービーツアーズの「人気の宿「中村屋」に泊まる!上士幌タウシュベツ川橋梁雪上鑑賞会(スノーシュー)」の往路編、宿泊した中村屋編に続いて、いよいよ2月26日は、凍結した湖面をスノーシューで歩いてタウシュベツ川橋梁の様子です。(#^.^#)

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ダムの水が少ない1月頃から凍結した湖面に姿を現し、水位が上昇する5月頃から沈み始め、夏頃には湖底に沈むという季節によってその姿が見え隠れするアーチ橋が、幻の橋・・・タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)です。
 
8:00、NPOひがし大雪自然ガイドセンターにバスで移動するのですが・・・おー!見事なツララです。よく見ると軒下に垂れ下がっている鎖が凍っていました。

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するとバスの運転手さんが「バスの後ろにはもっと凄いツララがあったよ」との事で、覗いてみると・・・

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( ̄▽ ̄;)!! こりゃ凄すぎです。

さてバスが出発すると、今度は鹿の出現です。

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こっちにも鹿が、1・2・3匹です。鹿も慣れたもんですね。そういえば中村屋の方が、余った野菜クズを鹿のエサとしてあげてるので、鹿たちはそれを目当てに市街地に出てくるって話してました。

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NPOひがし大雪自然ガイドセンターで、スノーシューとストックを借りて、装着の練習です。

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奥さんを含めて、半分の方は、スノーシューはじめてです。奥さんは長靴も借りました。

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スノーシューでの注意事項、カメラや携帯電話を落とさない、ストックを振り回さない(後ろの人に注意)、転んでしまう歩き方、タウシュベツ川橋梁に登らない、橋梁の下に入らない・・・そんな説明を受けて、バスに再乗車して、タウシュベツ川橋梁の対岸辺りの駐車場へ移動します。

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駐車場(五の沢)でスノーシュー装着、糠平(ぬかびら)湖の氷上ワカサギ釣りに訪れた人の車が、多数止まってました。
 
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9:00、いざ湖面を目指して出発!往復で約4kmのウォーキングだそうです。

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左右の森の間が開けているのは、旧国鉄士幌線の廃線跡です。1939(昭和14)年に十勝の森林から産出する原木を輸送するために敷設され、大雪山に向かって石狩山地を突っ切る北海道有数の山岳路線でした。

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ダムの建設とともに士幌線の線路は付け替えられ、ここが付け替えられた線路跡ですが、士幌線自体も道路の発達と林業の衰退によって利用者が激減し、1987(昭和62)年に廃止になりました。

9:20、森を抜けると、目の前に糠平湖が広がります。

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この日は暖かったので助かりましたが、森を抜けると何も遮るものがありませんから風が拭くと、寒さが厳しいの間違いありませんね。

遠くに、タウシュベツ川橋梁が見えます。

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ちょっと遠いのでトリミングしてみます。

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本来なら最短距離で、タウシュベツ川橋梁へ湖面を進むのですが、氷が割れている場所もあるので、大きく迂回して対岸に渡って、橋梁へ向かうそうです。(ちなみに3月1日からは、糠平湖の湖上横断が薄氷により禁止)

9:30、いよいよ湖面に下りますが、ちょっと傾斜があります。ガイドの方が二通りの下り方を説明してくれます。

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普通にスノーシューの刃を使いゆっくり下る、そして尻スベリです。私は普段通りに、一瞬で駆け降ります。

奥さんは尻スベリ・・・
 
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おー!なかなか上手な尻スベリです。(^^♪

ここは凍結湖面の上です。

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駐車場から約1km程の中間辺りで、氷上ワカサギ釣りに訪れ人のテント村です。

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カラフルなテントが並んでますね。(#^.^#)

9:50、湖面から上がり対岸を進みますが、目の前に、にょきにょき「キノコ氷」です。

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これ普段は湖底にある木の切り株が、厳冬期に水位の下がった凍結湖面からてっぺんに氷をのせて顔を出す「キノコ氷」となって姿を現すのです。

写真では少し分かりにくいのですが、木の切り株(下記写真の赤丸左右)が多数広がってますが、そんな切り株が無い場所が、ダムの建設前の士幌線跡です。

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ダムを造る際に、湖面に沈む木を伐採したので、それが木の切り株として残ったそうです。

タウシュベツ川橋梁が近くなってきました。

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10:15、タウシュベツ川橋梁に到着!自由観察タイムです。

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一見すると、渡れそうな橋に見えますが、近くに寄ると・・・

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橋梁の下に降りる事に・・・
 
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糠平(ぬかびら)湖に架かった古代ローマの水道橋そっくりなアーチ橋が、タウシュベツ川橋梁です。タウシュベツ川橋梁はその形から「めがね橋」と呼ばれますが、「幻の橋」という別名もあります。冒頭にも書きましたが、この意味ありげな呼び名の由来は・・・

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1956(昭和31)年にこの湖にダムが建設され一年のうち初夏から初冬にかけて姿を消してしまうのです。この期間に橋を見に行ったとしても、糠平湖にすべて沈んでしまい、見る事が出来ません。それで「幻の橋」と呼ばれます。

反対に1月~6月のあいだは、凍結して水かさが減り、そのため、タウシュベツ川橋梁は湖上に姿を現します。そして湖の水かさが増す6月頃から湖水に沈みはじめ、10月にはすべて湖水に水没してしまいます。(雪解け水や降水量が多い年は早くから水没)

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冒頭にも掲載しましたが、全長130mをパノラマで撮影。これ結構気に入った写真です。(^_-)-☆

近くの薄氷は既に水が流れるのが見えます。
 
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老朽化が加速している橋梁ですが。2003年の十勝沖地震では、11あるアーチの中央部分が大きく損壊。既に鉄筋が抜け落ちてコンクリートの一部がつながっている状態です。

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橋の渡った先の斜面を登って、振り返ると、歩いてきた方向を見る感じになります。
 
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登った先は、通行制限(林野庁の許可が必要)ありますが、音更トンネル方面と道がつながってます。

ここ昔は通行制限が無かったのか訪れた事があります。2006年9月30日にウペペサンケ(1834.5m)登山に訪れ、翌10月1日糠平湖周辺散策したのですが、その際に訪れました。(下記写真は、ウペペサンケ頂上付近からの景色)

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その時は、湖水にタウシュベツ川橋梁が水没して、橋の上部が確認できるだけで、「めがね橋」の面影はありませんでした。

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同じアングルを探して撮影してみました。約10年ぶりの景色再会です。ちょっと感激かもね。(^^♪

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パノラマで撮影。

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タウシュベツ川橋梁の様子を静止画とGIFアニメーションを動画で編集してみました。


10:50、あっという間にタウシュベツ川橋梁の滞在(鑑賞)時間を終えて、帰る時間です。

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11:45、駐車場のバス待機場所に戻ってきました。

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以上、スノーシューで凍結湖面を歩いて、タウシュベツ川橋梁の雪上鑑賞会の様子でした。あとは帰るだけなんですが、次回は帰路編で、士幌タウシュベツ川橋梁雪上鑑賞会の話を完結します。



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