SSブログ

道民ソールフード「コアップガラナ」 [道民のオキテ]

道民のオキテ(法則)のグルメ編です。(#^^#)

本来なら道民ソールフードのトップバッターとして登場しても良かったのですが、何となく他のソールフードを先に書いてしまい、出番が遅れてしまいましたが、道民ソールフード(ドリンク)として私も大好きな「コアップガラナ」の登場です。

カラメルで色付けされ、その液体はコーラに似ていますが、甘みや炭酸の強みからの風味はコーラと違います。コーラも飲む時はありますが、コーラとガラナの両方が売ってるなら迷わずガラナを買いますね。ちなみに奥さんはガラナは好きじゃないそうです・・・w( ̄o ̄)w オオー!

DSC_0339.JPG

ガラナという事では複数の商品が道内でも売られていますが、今回取り上げるのは「コアップガラナ」です。

ブラジル原産(アマゾン川流域に自生するツル性植物)の果実「ガラナ」が、なんで北国の北海道で、道民ソールフードとしてロングセラーの飲み物になったかという事で、製造者である株式会社小原(本社:函館市亀田港町39-40、工場:亀田郡七飯町字中島29-2)の歴史を調べてみました。

1950年代後半(昭和30年代前半)、アメリカからコカ・コーラが日本に上陸(日本市場参入)しましたが、そんなコカ・コーラ(当時なら黒船ですかね)を迎え撃つべく、全国各地の中小の清涼飲料水メーカーが協力してコカ・コーラに対抗する商品開発する事になったそうです。当時ブラジルでコーラが苦戦し、ガラナ飲料が人気だったことに着目して、ブラジル大使館の協力のもと開発したのが、ブラジル特産の果実ガラナを使っ統一ブランド「コアップガラナ」だったのです。

株式会社小原(設立1950年)は、1960年に「コアップガラナ」を発売しました。全国的には、コカ・コーラの販売力に押され「コアップガラナ」は次々に生産が中止されたのです。そんな中で、コカ・コーラの進出が本州より数年遅れた北海道では、コカ・コーラが広がる前にコアップガラナが道民の味覚に浸透し、不動の地位を築いたのでした。

「コアップガラナ」って、全国各地のメーカー(最盛期には22都道府県で70社が生産)が同じ商標で一斉に発売した統一ブランドだったとは知りませんでした。(^┰^;)ゞ

下記の写真は、発売50周年の2010年、当初のデザインの復刻版として売り出された瓶タイプです。

DSC_0340.JPG

瓶の裏面には「本品は全国清涼飲料協同組合連合会が開発したものです。昭和30年代に京都の舞妓の立ち姿からデザインされたびんの復刻版です」と書かれています。これを読んだだけじゃ何の事か分かりませんでしたが、前述の「全国各地の中小の清涼飲料水メーカーが協力して開発した・・・」のが「コアップガラナ」だと分かり理解出来ました。(#^^#)

道内でロングセラーとなったのには、味付けも関係しているそうです。「コアップガラナ」は、ブラジルのガラナ飲料に似せていますが、日本人好みにするために、より甘めにしたそうです。この甘みこそが、空気が乾燥した北海道の風土に合うのじゃないかといわれています。道民ソールフード(ドリンク)として「リボンナポリン」も100年の歴史がありそのうちブログに登場すると思いますが、こちらも甘みが強く、さらに全国発売から道内だけの発売になりましたから共通点があるようです。

「コアップガラナ」の甘みである果糖ぶどう糖液糖は、北海道産じゃがいもを主原料としているそうです。そして、天然素材であるガラナエキスですが、ガラナは不老長寿の薬とされ、カテキンや15種類のアミノ酸が健康や滋養強壮にいいといわれています。大手飲料各社にとってもガラナは道内での柱の一つだそうで、北海道キリンビバレッジ(札幌)の「キリンガラナ」も前身の「メッツガラナ」時代を含めると、32年間売られてきた同社の主力炭酸飲料では一番人気だそうです。

「コアップガラナ」はスーパーやお土産屋さんなんかで売られてますが、偶然ですが自動販売機で売られているのを初めて見つけました。

DSC_0341.jpg

自動販売機ってメーカー系が多いので、どうしてもガラナといえば「キリンガラナ」なんですが、見つけた自動販売機は品揃えが豊富で、その中に「コアップガラナ」も2区画置かれてました。(#^^#)

という事で、道内ではロングセラーとなっている「コアップガラナ」を取り上げてみたのですが、次回は多種多様化した「ガラナ」の話へと続けたいと思います。

 


nice!(18) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 18