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ニトリ文化ホール「歌丸・円楽・たい平、極上落語」 [落語]

昨日(3月16日)は、奥さんとニトリ文化ホール(札幌市中央区北1条西12丁目)の「歌丸・円楽・たい平、極上落語」に行って来ました。(#^^#)

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出演は桂歌丸、三遊亭円楽、林家たい平という日本テレビ系列の長寿番組「笑点」のお馴染みメンバーと、前座の林家木りん(こちらも笑点でお馴染み林家木久扇の弟子だそうです)です。

開場(12:30)、開演(13:00)、全席指定の共通価格で3,800円でした。今回のチケットは、道新プレイガイドで購入したので席が選べます。ちょうど2階席最前列中ほどの通路側から2席購入できました。ラッキー!

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ちょうど開場時間も過ぎて到着したので、待つ事無くスムーズに会場に入る事が出来ました。作戦通りです・・・会場に入ってまずは激混みの笑点グッツコーナーをチェックです。チケット代を私が払った事もあり、奥さんがグッズを買ってくれるそうですから、買わない理由はありません。(#^^#)

まずは、笑点メンバーのイラストが描かれている「雷おこし」です・・・

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一口サイズで食べやすく、昨日も家に帰ってからブログ用の写真を撮りながらポリポリ食べてしまいました。

こちらは笑点の「人形焼」です。買う時に何か記憶といいますか、見覚えがあるのですが・・・

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家に帰ってから気になるので、もしかして思いまして私のブログをチェックして分かりました。一昨年(2013年7月)に同じニトリ文化ホールでの「東西落語名人三人会」でも、この「人形焼」買ってました。あの時は、桂歌丸・三遊亭円楽・桂文珍でしたね。

まだまだあるのです。笑点の「ドロップ」と家紋の「ふろしき」(下の写真右側)です。

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まあ「ドロップ」に関しては入れ物の缶が笑点仕様で、中身は普通の「ドロップ」だったので、少し期待ハズレ・・・風呂敷に関しては、何に使うの?って思われるでしょうが、「男のパン教室」で作ったパンを持ち帰るのに、パンを少し大きめのザルに入れて、それを包む風呂敷が以前から欲しかったのです。なかなか風呂敷買う機会が無かったのです。(^┰^;)ゞ

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いや、奥さんが買ってくれるというので、チケット代を意識した分けじゃないのですが、色々と買ってしまいました。

座席の方は、舞台からは離れてますが、2階席最前列中ほどの通路側から2席ですから、前の席が気になる事も無く、また横は通路ですから圧迫感無く良かったのですが、足元スペース狭いのが、このホールの難点です。

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そんな会場は 2,300人収容ですが、開演時間までには埋まり大入りでした。やはり「笑点」は人気ですね。(#^^#)

さあ開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪

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◆◆本日の演目◆◆

林家木りん(前座)『動物園(どうぶつえん)』

桂歌丸 『紙入れ(かみいれ)』

中入り

林家たい平 『初天神(はつてんじん)』

三遊亭円楽 『一文笛(いちもんぶえ)』

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前座の林家木りんが終わり舞台のどん帳が下りたので、もしかして思いましたが、早い出番だったのが桂歌丸師匠でした。歌丸師匠は昨年の「ちえりあ寄席」でも拝見してましたが、昨年も入院などで足の具合が完全復帰とならず、舞台そでから歩いて登場するには問題あると話されてましたが、今年はインフルエンザで2週間も入院して足が衰えたそうです・・・w( ̄o ̄)w オオー!

足は別として、話の方は何も問題なく、マクラはいつもの「笑点」ネタで笑わせて頂きましたが、「笑点」も来年5月で50周年といいますから半世紀も続く番組で、歌丸師匠が唯一の放送開始依頼の出演者で・・・まあ定番の話の入り方ですね。(#^^#)

先日、雑誌社から「笑点」放送開始の1回目の写真が無いか尋ねられたとか、放送局にも無かった写真なのに探したら持ってたそうです・・・あれ?何か記憶にあるマクラの展開なんですが?その後、間男(まおとこ)の話に展開・・・嫌な予感がします。そして話は演目へと入りましたが、まさかの演目は「紙入れ」です。

( ̄▽ ̄;)!! なんとマクラから演目の「紙入れ」まで、冒頭の「人形焼」じゃありませんが、一昨年のニトリ文化ホールでの「東西落語名人三人会」での歌丸師匠の話そのまんまです。まあ、奥さんは「東西落語名人三人会」行ってないので問題ありませんが、同じ場所での同じ展開は・・・私としては微妙な気持ちというか、ある意味で凄すぎです。


林家たい平師匠のマクラでは、以前に歌丸師匠と二人会を開催した時に、アンコールがあり歌丸師匠が小ネタで応えた嘘のような話があったのですが、これが後に事件となります。その事は後ほど書くとして、昔のスーパーカーブームの話でポルシェなどの声帯模写(エンジン始動~コース周回)が上手くて驚きました。演目の後に「笑点」定番のふなっしーで締めるのも期待通りでした。


最後は、三遊亭円楽師匠でしたが、たい平師匠も円楽師匠も歌丸師匠をネタにするのも「笑点」定番です。「今日は最後になるかもしれない歌丸さんを見れて皆さん良かった」と定番の展開から色々と歌丸師匠をイジリまくって会場が大ウケの時です。1階席男性観客の一人(私の場所からは野次の人は見えません)が、「歌丸さんへの言い方がひどくて失礼だ」という感じで、まさかの野次を入れました。円楽師匠も軽く流しましたが、再度のしつこい野次で、円楽師匠も無視できずに歌丸師匠への悪意ある表現じゃないと説明するなど、会場が一気に盛り下がった雰囲気になったのは間違いありません。その後の演目中に、ここで拍手するかってところで一人拍手した観客がいましたが、あれも野次の観客じゃないかと思います。


さて、トリの三遊亭円楽師匠の演目も終わり、舞台のどん帳が下がったので、本来の寄席なら観客は席を立つのですが、今回は違います。会場の誰もが、たい平師匠のマクラで話したアンコールが記憶にあり試したい気持ちなのです。

そして寄席では考えられないアンコールの拍手が・・・

まあ、この状況で出てこないのは無理があり、当然ですが、どん帳が上がり、三遊亭円楽師匠と既に私服に着替えた林家たい平師匠が登場です。ということで、たい平師匠のアンコール小ネタは、花火の声帯模写です。私は知りませんでしたが、花火は定番ネタのようですが上手で驚きです。


という事で、まさかの寄席でのアンコールを終えて、ニトリ文化ホール「歌丸・円楽・たい平、極上落語」楽しませて頂いたのですが、帰りは奥さんと当然のように居酒屋に立ち寄り打ち上げです。

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昨日は、コンサドーレ札幌の札幌ドームでのホーム開幕戦があったのですが、私と奥さんは寄席を選択させて頂きましたが、ホーム開幕戦へ出かけた知人からメールがあり、コンサドーレ札幌は負け試合で寄席を選択して正解だったとの事です。家に帰り録画してあった試合を早送りで見ましたが、確かに惨敗の試合内容に驚いたのでした。

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◆◆演題のあらすじ◆◆

桂歌丸 『紙入れ(かみいれ)』

新吉(しんきち、新は信、進かもね)は世話になっている出入り先の旦那の女将さんに誘惑されて、今日も旦那が留守だからと手紙をもらいやってきて女将さんにせまられます。いよいよクライマックスという時に、突然表戸をドンドンとたたく音。いきなり旦那がご帰宅、慌てた新吉は女将さんの計らいで辛うじて危うく裏口から脱出した。

うまいこと新吉を逃がした女将さんは、何事も無かったような落ち着きで旦那を入れたが、その頃、家に戻った新吉は忘れ物は無いかと確認すると「煙草入れはある、紙・・・紙入れが無い」旦那からもらった紙入れを何と火鉢の側に忘れてきた事に気づく。しかも、紙入れの中には女将さんからもらった手紙まで入っている。

どうしたものかと考えていると夜が明けて朝になる。このまま何処かへ逃げようかとも考えたが、とりあえず旦那の様子を探ろうと朝一番に再び旦那の家を訪れて、出てきた旦那に「あるお世話になった方の女将さん」という事にして一部始終を話して旦那に相談する。

そこへ浮気相手の女将さんが通りかかったので旦那は今聞いた話を女将さんに話して聞かせる。女将さんは「浮気するような抜け目のない女だよ、何か落ちていれば大変だからと時間稼ぎして忘れ物は無いか確認して、紙入れは旦那が気づく前にしまっちゃうよ」と新吉を安堵させる。

旦那が笑いながら続けて「まあ、たとえ紙入れに気づいたって、女房を取られるような馬鹿だ。そこまでは気が付くまい」。

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林家たい平『初天神(はつてんじん)』

良く晴れた日に天満宮に参拝に出掛けようとする男の話しです。出かけるから羽織りを出せと女房を急かします。「おい、急がないときんぼう(息子)が帰ってくる」。

羽織りを着て出かけようとした所へきんぼうが帰って来て、自分も連れて行けと騒ぎます。「あれが欲しい、これが欲しいと言うから駄目だ」、すると欲しいと言わない約束するし、女房も息子を連れていってくれと頼むので、しぶしぶ二人で出かける事になる。

天満宮への道を歩きながら、父親は息子に買い物をねだるなと念を押す。しかし天満宮の出店を見た途端に息子は「ね、おとっつぁん、今日はあれ買ってこれ買ってって言わない良い子でしょ」、「ああ、いい子だ」、「だったらごほうびに何か買っておくれよ」これではいつもと同じである。

結局は、飴玉を一つ買ってやるが、息子がふざけるので頭を叩いた弾みで飴玉を飲み込んでしまう。「せっかくの飴玉が無くなったのは、お父ちゃんのせいだ」と、今度は、団子を買ってくれと、みたらし団子を買うが、醤油汁が垂れるからと父親はペロペロと汁を全部舐めたのを息子に渡すものだから、ふくれた息子は「こんな事ならお父ちゃんなんか連れて来なけりゃ良かった」と。

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三遊亭円楽 『一文笛(いちもんぶえ)』

ある一人のスリがいて、幼少の頃からスリを仕込まれスリの技能には非常に長けている。ある日、駄菓子屋でおもちゃの笛(一文の笛)が売られ、それに沢山の子どもが群がってた。一人の貧しい身なりをした男の子がその様子をて眺めていたので、スリの男はその子がかわいそうに思い、笛のひとつを盗み、人助けをしたつもりで、その子の懐へ放り込み去って行った。

これには大変な結末があり、男の子が懐から笛を出して吹いた事で、駄菓子屋に見つかり盗みの罪を着せられ、さらに、武士の出である父親から怒られ締め出され、男の子は、井戸へ身を投げてしまった。一命は取り留めたものの意識は戻ってなく、治る見込みは、金に汚いが腕が良いといわれる医者に治療してもらうしか無いが、それには大金がいるそうだ・・・

この話を聞いたスリの男は自分の愚かさに気付き、反省の証に自分の右手の人差し指と中指を切り落としてしまた。しばらくして、スリの男が大金を持って、男の子の治療費にあててくれと戻って来る。いったい何処からこんな大金を都合したと聞くと、「その金に汚い医者の財布を盗んだ」というのだが、2本の指を失ってどうやってスリをしたのか?男は「俺は左利きなんですよね」

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◆桂歌丸さんについて◆

桂歌丸(かつら うたまる)1936年8月14日生まれ。神奈川県横浜市出身。

公益社団法人落語芸術協会会長(5代目)、日本テレビ「笑点」5代目司会者を務めてますが、「笑点」の放送開始から出演している唯一のメンバー。

1951年、5代目古今亭今輔に入門。兄弟子・4代目桂米丸の前名・古今亭今児を名乗る。
1954年、二つ目昇進。
1964年、桂歌丸に改名。
1966年、「笑点」の大喜利メンバーとして出演。何と放送開始して48年目です。(#^^#)
1968年、真打昇進。
2011年、噺家生活60周年を迎える。

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◆林家たい平さんについて◆

林家たい平(はやしや たいへい)1964年12月6日生まれ。埼玉県秩父市出身。

1988年、林家こん平に弟子入り
1992年、二つ目に昇進
2000年、真打昇進
2004年12月、林家こん平が病気による一時降板の代打として「笑点」の大喜利に出演し、その後、2006年5月、笑点大喜利の正式メンバーに昇格する。

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◆三遊亭円楽さんについて◆

三遊亭円楽(さんゆうてい えんらく)1950年2月8日生まれ。東京都墨田区出身。

1970年、青山学院大学法学部在学中に5代目三遊亭円楽の鞄持ちのアルバイトを経て入門、楽太郎を名乗る。
1976年、二つ目昇進。
1977年、「笑点」の大喜利メンバーとして出演。
1981年、真打昇進。
2010年、6代目三遊亭円楽を襲名。

 


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