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えぽあホールで寄席気分、三遊亭金馬師匠他 [落語]

一昨日(11月17日)、えべつ笑の会主催「えぽあホールで寄席気分」に行って来ました。奥さんは別な予定があったので、今回はひとりで楽しんできました。(#^^#)

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会場:えぽあホール(江別市大麻26-7)、日時:11月17日、開場18:00、開演18:30、入場料:一般2000円(当日券2,500円)、共催:えべつ笑(しょう)の会、江別市教育委員会

出演:三遊亭時松、古今亭志ん陽、すず風にゃん子・金魚、三遊亭金馬

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えぽあホールで催されるえべつ笑の会主催の寄席ですが、昨年6月に林家正蔵師匠「満喫寄席気分」、そして一昨年4月は春風亭昇太師匠の独演会とリーズナブルな値段で楽しめる寄席ですが、例年時期的には夏場前だったので、今年は無いのかと残念に思ってたら今年も開催されました。(^^♪ 

林家正蔵師匠、春風亭昇太師匠と若手が続きましたが、今回は何と大御所の三遊亭金馬師匠です。何が驚いたって失礼ながら金馬師匠が現役で頑張られているとは・・・今回はそんな「えぽあホールで寄席気分」の様子です。

金馬師匠といえば、NHKでラジオ放送(1955年11月から~1960年3月)から始まり、その後テレビ放送(1956年11月~1966年3月)になった「お笑い三人組」が有名です。

「お笑い三人組」は、落語家の三遊亭金馬(当時は三遊亭小金馬)、講談師の一龍齋貞鳳(いちりゅうさいていほう)、ものまね師の江戸家猫八の3人を中心にゲストを交えて繰り広げられた公開バラエティコメディ番組ですが・・・

金馬師匠は自己紹介の中で「お笑い三人組」を知ってるのもギリギリ55歳以上でしょうか?なんて話してましたが、私で56歳ですがテレビ放送開始時は生まれてませんし、テレビ放送終了時で8歳頃なんで記憶ありませんが、その後の昔の番組紹介なんかで「お笑い三人組」の存在を何となく知って記憶にあるんじゃないかと思います。当然ですが三遊亭金馬師匠は存じてますが、最近の印象というよりは、懐かしいーって存在ですかね。

開場時間を過ぎてから会場に入ったにですが、無料送迎バスなんかもあった事もあり、この日はざっと数えても最終的には300人を超える観客だったと思います。

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私は人混みを避けたかった事もあり後方最上段辺りで、ゆったり気分で満喫させて頂きました。

開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪


◆◆本日の演目◆◆

落語 三遊亭時松『たらちね』、踊り『かっぽれ』披露

落語 古今亭志ん陽『熊の皮(くまのかわ)』

漫才 すず風にゃん子・金魚

落語 三遊亭金馬『親子酒(おやこざけ)』

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今回は中入りの休憩無く一気に演目が繰り広げられた事もあり、あっという間の1時間半の「寄席気分」でした。たまにテンポよく終わるのもいいなじゃないでしょうかね。(^v^)

三遊亭時松師匠・・・東京の方では寄席という場所がありまして、毎日、落語をおこなってます。最近はテレビや新聞でも取り上げてくれるので、多くの方が訪れてくれるようになったのですが、急にパッと来られると落語という遊び方が分から無いようで、落語というのはハハハって笑って頂ければ良いのですが、最近のお客さんはそれだけじゃ物足りないようで、落語を聞きながらメモを取られています。おそらくは落語から得た知識を何処かで生かそうと勉強熱心で素晴らしい事なんでしょうが、前もっていっておきますが、はなし家がしゃべってる話なんて9割ウソで1割がデタラメですから、こないだなんか最後まで聞いて損したなんていわれてもね。

最近はメモを取ってる方なんていわれて、思わず私はドキッとしました。だってブログを書くのに毎回メモ取ってますから・・・w( ̄o ̄)w オオー!

三遊亭時松師匠の踊り「かっぽれ」の披露がありましたが、落語だけじゃなく、ちょっとした踊り披露や後の漫才など、多彩な演目が、なんとも寄席気分だよねーと盛り上げてくれます。


古今亭志ん陽師匠の「熊の皮」は、女房の尻に敷かれてると近所で有名な男がいたにですが、めずらしく早く仕事を済ませた男が長屋に帰ると、妻から水汲み、米とぎに洗濯と次々用事を頼まれて家に上がれず、最後は、近所のお医者の先生から赤飯を頂いたから「くれぐれも女房がよろしく申してた」と礼をいって来いと命じられる。先生の家に到着して女房から教えられた口上も忘れてドタバタを繰り返して何とか礼を終えると、珍しいものがあると先生から「熊の皮」を見せられる。「熊の皮」何に使うのか?「尻に敷くものだ」・・・尻に敷く?「そういえば先生、女房がよろしくと」。


漫才の「すず風にゃん子・金魚」共に年齢不詳ですが、想像通りの年齢じゃないかと思います。にゃん子がツッコミ担当、恵庭市出身の金魚がボケ担当のようで、元気一杯の漫才と金魚さんのパワーには圧倒されました。私は二人の漫才を聞くのは初めてだったのですが、二人の展開といいますか雰囲気から、今いくよ・くるよの漫才を何となく思い出し、思わず弟子なのかと思いましたね。


そして三遊亭金馬師匠です。プロフィールを見ると1929(昭和4)年生まれですから思わず何歳なのか計算してしまいました。85歳なんですかね。85歳で現役って・・・実はもう少し高齢かと思ってたりもしてたのです。(^┰^;)ゞ

舞台中央へ歩かれる様子なんかは、やはり年齢を感じましたが、失礼ながら話は聞きやすくしっかりされてるので驚きです。師匠の話では、3年前に路上で心不全により倒れられたそうです。偶然、客待ちしていたタクシーの運転手さんが倒れるところを見てたので、直ぐに発見され、そこへ偶然にも患者の搬送を終えた救急車が通りかかったのを止めてくれて、救急隊の方がAEDを用いた蘇生を試みるが駄目で、そのまま病院に搬送され一命はとりとめたそうですが、心肺停止時間が10分を超えてたので脳へのダメージがなんていわれてたのですが、しっかり落語を忘れずに復帰できたそうです。

金馬師匠の「親子酒」は、10月にあった大札幌落語会「其の二 好太郎・方正・枝光三人会」で、三遊亭好太郎師匠に演目で聞いたばかりでしたね。話し方も雰囲気も異なるので同じ演目でも新鮮です。断酒を誓い合った親子が結局挫折して、最後は親子で泥酔会話するのですが、この父親が次第に泥酔していく様子がなんとも良かったです。(#^^#)


という感じで、今回は漫才や先月書いたばかりの「親子酒」がトリだった事もあり、演目のあらすじは、こんな感じで省略します。

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◆三遊亭時松さんについて◆

三遊亭時松(さんゆうてい ときまつ)1976年1月28日生まれ。東京都出身。

2003年、三遊亭金馬に入門。

2006年、二ッ目に昇進。


◆古今亭志ん陽さんについて◆

古今亭志ん陽(ここんてい しんよう)1974年10月24日生まれ。東京都出身。

1998年、3代目古今亭志ん朝に入門。前座名「朝松」。

2003年、二ッ目に昇進。「朝太」と改名。

2012年、真打昇進。「志ん陽」を襲名。


◆すず風にゃん子・金魚さんについて◆

すず風にゃん子・金魚(すずかぜにゃんこ・きんぎょ)、すず風にゃん子19XX年1月19日生まれ。神奈川県出身。すず風金魚19XX年11月7日生まれ。北海道恵庭市出身。

1990年、「みどりのおばさん」で漫才デビュー。

1995年、「にゃん子・金魚」に改名。


◆三遊亭金馬さんについて◆

三遊亭金馬(さんゆうてい きんば)1929年3月19日生まれ。東京都出身。

1941年、三代目三遊亭金馬に入門。前座名「金時」。

1945年、二ッ目に昇進。「三遊亭古今馬」と改名。

1955年~「お笑い三人組」出演

1958年、真打昇進。

1967年、四代目・三遊亭金馬を襲名。

 


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