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第7回ふじ寄席 桂枝光落語会、師匠を囲んで飲み放題+軽食付き [落語]

カテゴリーの「落語」では、平成開進亭の「さっぽろ市民寄席」の話を書く事が多いのですが、今回は、いつもの桂枝光師匠ですが、その高座が風変わりな場所だった話です。(#^^#)

会場:老舗居酒屋「グランド居酒屋富士(札幌市中央区南5条西4丁目)」・・・そうです!会場の名前の通り居酒屋さんで、お座敷落語会なんです。

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老舗居酒屋「グランド居酒屋富士」・・・老舗といっても店内に入った事も、そもそも店の場所も初めて知りました。ですから昼間のススキノへ奥さんと出かけたのですが、ちょっとだけ店を探すのにウロウロ・・・夜だったら直ぐに見つけたかもね。(^┰^;)ゞ

第7回ふじ寄席 桂枝光落語会は、07月12日(土) 開場13:30、開演14:00~ 、料金3,000円(高座後の飲み放題&軽食付き、17:30まで)

書こうと思いながら時間だけが経過して、少し書くのが遅くなりました。実は、今日(8月2日)が第8回ふじ寄席開催日なんで、第7回ネタ書くとしては今日がタイムリミットだったかもね。そんないつもと雰囲気が違う「お座敷落語会」の話です。「お座敷落語会」の会場および受付はグランド居酒屋富士の5階で、事前にEメールで平成開進亭に申し込んでおいたので、受付で名前を伝えて二人分の6,000円を支払います。

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場所が居酒屋ですから、どんな場所かと、あんなこんなと想像していましたが、前方には座布団席がありますが、その後方はパイプ椅子に座布団が敷いてあります・・・こういうセッティングとは、ちょっと想像と違いましたね。

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椅子席を見渡すと、ちょうど2席空いてたので、最後尾席に座れましたが、前方で座布団に座り長時間はキツイですよね。ざっと40人程度入っていると思います。前売りと事前予約あので、前席の座布団席こそ空きありますが、椅子席は空き無しでした。

開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪


◆◆本日の演目◆◆

桂枝光『いらち俥(いらちくるま)』

桂枝光『次の御曜日(つぎのごようび)』

中入り

桂枝光『景清(かげきよ)』


さすがに会場が狭いので、一番後方に座ったのですが、後方でも枝光師匠との距離が近っ!居眠りしたら即効でバレちゃいますね。(^┰^;)ゞ

今回、ふじ寄席 桂枝光落語会は、第7回なんですが、今年から始めたと聞いたような・・・そうすると毎月「お座敷落語会」開催の更新中ということです。さっぽろ寄席で、このふじ寄席のチラシをもらって気になってたんですよね。なんたって、落語三席をたっぷり聴いた後に飲み放題&軽食付きの打ち上げが付いていますから、気分は既に打ち上げモードです。

さっぽろ寄席同様に、枝光師匠は落語三席ですが、ゲストがいないので、一席、二席連続の高座は大変です。とくに今回の演目、一席、二席ともアクティブな動きで・・・息も切れ切れ

ということで、話は落語三席が終わった頃に飛んじゃうのですが、雰囲気的に何度か参加されている方と、私たちに様な初参加がいるのは明らかです。初参加者は、落語は終ったけど、この後の打ち上げの段取りが分からずキョロキョロ。部屋を移動する様子なので、後に付いて行くと打ち上げは隣の部屋(座敷)でした。(^^♪

普通に居酒屋のテーブルですから何処に座るか迷いますが、どうも常連客は奥に陣取ったようなので、初参加組は入口側のテーブルに陣取ります・・・って、全部勝手な想像の組み合わせ妄想しているだけです。

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とりあえずビールが配られ勝手に飲み始めてOKなようなので、奥さんと打ち上げのカンパイです。(^O^)/

飲み放題&軽食付きとありましたが、もしかして軽食って・・・この豆とチョコですか?まさかこれで終わりは無いですいね?

飲み物のメニューがあり、注文を聞きに来ました。ビールはジョッキーじゃなく瓶ビールのようなので、今日はハイボールで攻める事にします。

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追加の飲み物に合わせて、ひとり一皿の軽食が登場です。とりあえず豆とチョコは繋ぎだったようで良かったです。これだけのつまみあればたっぷり飲む事ができますかね?・・・何杯ハイボールおかわりしたか覚えてませんが、たっぷりご馳走になりました。

枝光師匠も私服に着替えて、打ち上げに参戦です。各テーブルをコップ片手に周るのですが、私たちのテーブルは奥さんの隣が若い女性の4人グループで、全員が浴衣姿で参戦なんですが、当然ですが、そんな若い女性がいる私たちのテーブルでの師匠の滞在時間は絶対に長かったです。デレデレ・・・w( ̄o ̄)w オオー!

私たちも師匠を交えて記念撮影なんかしてもらい、打ち上げを楽しみました。時間は、寄席開始 14:00~、打ち上げ開始 16:00~、打ち上げ終了 17:30です。

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最後に、師匠から締めの挨拶があり終宴です。いや、これで 3,000円はお得だったと思います。日程が合えば奥さんを誘って参加しようかと思います。


◆◆演目のあらすじ◆◆

[るんるん]桂枝光『いらち俥(いらちくるま)』

昔はタクシーの代わりに人力車ってのがありました。

「おい、車屋、ちょっと梅田まで頼むで」、「頼むって?」、「そやから梅田まで行きたいんだ」、「それなら、この道を真っ直ぐに」、「お前の車に乗るんだよ」、「えっ!お客さん乗るんですか?」、なんとも頼んだ車屋は、やる気のない車屋です。久しぶりのお客のようで、いくらで行けばよいか値段の話から始まり、車の乗り方の注文まで、そんな面倒なのかと車屋にいうと、「みなさん、乗んなかった方が良かったといいます」

結局、10銭で行く事になりましたが、車に乗ってもさっぱり出発しません。梶棒が上がらないから協力すれとすったもんだです。やっと動き出してもあっちへフラフラと、杖付いた年寄りにまで追い越されます。こんな調子じゃ梅田に着くには三日もかかると、車から降りて、別な車屋を探します。

どっかに速い車屋はと探すと、威勢のいい車屋がやってきて、「早いかって?いだてんのトラとは自分の事でぇ」と乗る前にビューンと近所を一周して戻って来ました。

「いいですかい、走り始めたら簡単には止まりません。乗ったら両手でしっかりつかまっといて下さい。行きますよ!エイエイオー!」と走り出し車屋は、めちゃくちゃ早いのなんのって、道路工事の場所もポンポン飛んで進みます。前には踏切りが、列車が早いか車が早いか競争です。何とか間一髪で踏切りを渡りきりましたが、今度はスピードで過ぎて海岸まで来てしまいました。こりゃ行き過ぎです。戻る事になったんですが、また踏切りを渡る必要があります。

「行きますよ!エイエイオー!」、「こりゃ、めちゃくちゃ速いわ」、「いいですか、また踏切りです。ここは列車との真剣勝負!祈っててください。エイエイオー!」、「わあ、やはり車は遅い」

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[るんるん]桂枝光『次の御曜日(つぎのごようび)』

ちょうど6月の昼さがり丁稚の常吉がお昼を食べていると、主人が「いつまでのんびりと昼を食べてる」用事があるから早く食べろとやって来ました。旦那の一人娘のいとが縫い物に行くので、定吉に供をすれというのでした。

店を出た二人は、住友の浜までやって来た。ここは日中でも人通りが少ない場所です。向こうからふんどし姿の背の高い大きな怖い人がやってきます。定吉といとは「怖い怖い」と・・・

二人が怖がってると思ったので、男は、からかってやろうと、面白がって二人に近づくと法被を覆い被せて「アッ!!」と叫ぶ。かわいそうに、いとはその場で気を失って倒れてしまいます。大慌てで店に戻って事情を説明した常吉。店の者がいとを連れて帰って医者に見せ、何とか息だけは吹き返したが、ショックが大きかったようで記憶喪失になってしまったのです。

一人娘を記憶喪失にさせられた旦那、諦められず西の番所へ訴えを出します。

奉行は常吉の話を聞いて、被告の男に問い質す。「先月十三日、娘いと頭の上にてアッ!と申したであろう」

ところが男は「おおそれながら、アッ!と申した覚えはありません」、奉行「おのれ!アッ!と申したのに子供と思って、アッ!と申したのにアッ!と申してないと申すのか」

男「とんでもないアッ!と申したと申しますがアッ!と申さんものはアッ!と申さんと申すより、いたしかたございません」、奉行「おのれ!アッ!と申しておきながらアッ!と申さぬなどとは不届きな。アッ!と申したものならアッ!と申したと申してしまえ!」

双方で「アッ!」、「アッ!」、「アッ!」、「アッ!」の連続・・・とうとう喉が潰れてしまった奉行、「一同、次の御用日を待て」

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[るんるん]桂枝光『景清(かげきよ)』

失明した定次郎は、歌を歌いながら外見では明るさを装っているが実際は絶望の底です。近所の旦那に眼が再び見えるように神仏におすがりすることを勧められました。

目一杯、途中の話を省略すると、清水観音に熱心に願を掛ける定次郎。しかしいくらお願いしても、彼の眼はいっこうに明かない。100日でも、200日でもお参りするのでした。

母親が満願の今日に合わせて着物をこしらえてくれた。家で赤飯と酒の用意をして待ってくれている。それなのに・・・同情した旦那は、今後も母子の面倒一切を見てやるから、また明日から信心しなおそうとなだめる。そして二人は清水の石段を降りた。

にわかに、空がかき曇り雨が降ってきた。稲妻が閃き、雷鳴が轟く・・・効果音は師匠の奥さんが部屋の後方、すなわち私たちの席の横でやられます。ドンドン、ガンガンと真横での生効果音は迫力です。(#^^#)

雷嫌いの旦那は、たまらず定次郎も放ったらかして逃げ帰ってしまった。そして、取り残された定次郎に雷が落ち、雨がやみ、夜となって気がついた定次郎の背後で・・・

なんと清水寺の揚柳観世音が現れる。観音は、定次郎の眼は因縁があって治らぬが、その代わりに眼を貸し与えると告げて姿を消した。

観音が去った後に定次郎は眼が見えるようになり喜ぶ。ふと、足下に目玉が二つ落ちていることに気がついた。これはまさしく先刻までの自分の目玉・・・「目の無い方にも目が出来たおめでたい話です。」

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◆ふじ寄席 桂枝光落語会の予定◆

第8回、日時:08月02日(土)14時開演(開場13時30分)

第9回、日時:09月06日

第10回、日時:10月11日

グランド居酒屋富士(札幌市中央区南5条西4丁目)、料金:3,000円(落語三席の後、師匠を囲んで17時30分まで飲み放題+軽食付き)

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◆桂枝光さんについて◆

2代目 桂枝光(かつら しこう)。1948年年02月23日生まれ。 大阪府大阪市出身。出囃子は夫婦万歳。紋は結び柏。
 
よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所所属。上方落語協会会員。

1978年10月、桂文枝の11番弟子として入門。高座名は桂小つぶ。

結婚、子供2人に恵まれたが、その子供が後に罹った喘息を改善させるために北海道へ移住した。

1996年8月、2代目桂枝光を襲名。師匠の死後は、再び故郷である大阪に拠点を移した。現在、札幌市豊平区平岸に住む。

2005年、札幌で寄席ブームを復活させようとさっぽろ市民寄席として「平成開進亭」を立ち上げ活動している。

 


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