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火薬庫のレンガの刻印「S」を探す、軒下編 [江別カルタ&江別探訪]

江別探訪の今回は、火薬庫(屯田兵第3大隊本部跡)江別市指定文化財第2号です。(#^^#)

江別カルタでは「珍しい 平屋火薬庫 瓦葺き(かわらぶき)」と読まれています。

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この火薬庫には数回訪れています。数回といっても頻繁という意味ではありませんが、目的は、使用されているレンガの中に札幌白石の鈴木煉瓦製と思われる刻印「S」が確認できるというのです。

多分、この火薬庫を知っている人は刻印「S」の存在は有名な話しと思うのですが、その刻印を見た人は少なく、その刻印を探す目的に訪れる人もいると思います。

そんな私も、数回訪れたといいましたが、どこに刻印「S」があるのだろうと探したのですが、見つけれてないのです・・・w( ̄o ̄)w オオー!

一応は、見つけれてない理由を、真剣に探してない事にしてますが、漠然と、1個1個のレンガを眺めても見つけれないので直ぐに探索に飽きてしまうのです。そうです。今回は、火薬庫のレンガの刻印「S」を探すのが目的なのです。(^O^)/

何で真冬だというのに、こんな題材を選んだのか・・・環境が厳しいからこそ見つけた時の喜びが倍増するのです。なんて、気持ちは無いのですが、実は先日も紹介した「都市秘境シリーズ-江別・北広島 秘境100選」の1番目に火薬庫が取り上げられており、刻印の位置のヒントが書かれていたのです。それを読んだら行くしかありませんよね。

場所は江別小学校体育館入口付近(江別市萩ケ岡19)です。

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想像していた通りといいますか、火薬庫は雪の中です。それでも想像より雪に埋まっていません。ちなみに史跡と説明板は、雪に1/3は埋まってる感じです。

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この程度の雪に埋まってるのは、目的が火薬庫を見る事でも史跡を撮影する事でも無いので問題ありません。

あとは、勇気を持って雪の中に足を踏み入れるだけなのです。

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結構、危なかったですね。長靴を履いてきましたが、ひざ下近くまで雪に埋まりますが、その下は固い雪にあたり長靴でも進む事が出来ました。

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この火薬庫ですが、江別の屯田兵は当初、札幌・琴似に本部を置く第1大隊に所属していました。1887(明治20)年に第3大隊として独立し現在の江別小学校がある萩ヶ岡に本部が置かれました。

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大隊本部の建物跡として残っているのは、現在は火薬庫だけです。大隊本部の付属施設として建てられ、数少ない屯田兵施設の中でも、唯一の煉瓦造建物として、1971(昭和46)年、江別市指定文化財第2号に指定されました。

早速、刻印「S」の探索です。

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本によると、著者の方も随分と訪れたのですが刻印は見つからなかったようです。そこで、江別市郷土資料館に出向いたところ、資料館には刻印の写真があり、さらに、同館の方が撮影者に場所を聞いてくれたそうです。

その際に判明したのは、刻印は3ケ所ほどあるそうです。1ケ所は土台の近くのレンガの下面の部分で、もう1ケ所が軒下近くとの事です。3ケ所とありましたが、本を読んでも先の2ケ所しか書いて無いと思うのですが・・・

今回の作戦は、漠然と火薬庫の壁を探す必要は無く、軒下をカメラで撮影して家に帰宅してから、撮影画像をチェックすれば見つけれると思うのです。

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Nikon D300SにSIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DCを付けて撮影します。望遠が必要と思ったのですが、積雪の関係で軒下までの距離は想像より近かったです。

軒下だけあって暗い感じです。ISO-1600、露出補正+0.3ステップ、焦点距離65mm、絞り4.8、露出時間1/400秒です。

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撮影しながらもファインダーを通して刻印を探しますが、やはり見つかりません。(メ・ん・)?

軒下の撮影範囲は、これで大丈夫なんでしょうか?少し心配になります。実は、本には軒下の刻印として写真が載ってたのですが、アップなので位置関係が分からないのです。一般的な軒下の表現を信じて撮影しています。

撮影は火薬庫を一周して、最後に裏手の部分を残すだけです。

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そこで、ファインダーを通して、何かを発見しました。刻印ですか?

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人間の目って不思議ですよね。光の関係だと思うのですが、ファインダーを通しても刻印なんて見えなかったのですが、上記写真の右端に刻印らしきものを発見したと思うと、改めて被写体位置を少しバックさせると、刻印あるじゃないですか・・・

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キタ━━━(゚∀゚)━━━!! 刻印発見です。

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間違い無く「S」のマーク発見です。!(^^)!

それも3個も発見しました。本には軒下の写真に2個写ってると書いてましたが、いきなり3個もありました。

結構、見つけた時には興奮です。ひとり、雪の中で感激しています。

軒下の刻印を発見したので、次は土台の近くのレンガの下面の部分です。

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この部分はカメラをレンガの下に差し込んで接写撮影して発見したと書いてますが、ここもヒントは土台としか分かりません。

多分、土台って、このことだと思うのですが、さすがに雪を掘り起こさないと撮影は無理です。( ̄▽ ̄;)!!

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少し長靴で土台近くの雪を掘ってみましたが、無理です。この時期では不可能です。土台の場所も分かってないので探索は断念です。・・・w( ̄o ̄)w オオー!

まあ、軒下の刻印を発見したので諦めが付きますよね。

家に戻ってから本の軒下写真と比べるたのですが・・・

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私が見つけたのは上記写真で示すと、上部右上のレンガの刻印です。しかし、本に掲載されているのを見ると、斜め下の位置にも刻印レンガがあるようなのです。掲載されている写真の構図が不明なので雰囲気なんですが・・・

家に一旦戻りましたが、せっかくなので再度、火薬庫を向かいます。今度は撮影を縦の構図にして撮影範囲を広げて撮影をやり直します。

すると、先ほどを同じく正面裏側に来ると、先ほどの刻印レンガの横に新たな刻印発見です。(^O^)/

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何と、またまた一気に3個の刻印発見です。

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ファインダーを通して、本と同じ構図の刻印が見つからないと諦めて帰宅しようと正面に戻った時に・・・

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何と、正面側の軒下部分にも刻印あります。

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間違い無く「S」のマークと確認できます。

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さらに、正面にも刻印が何個も確認できました。

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目がなれたというんですかね。漠然と見てた時には光の関係もあると思うのですが、1個も見つからなかったのに、これが刻印なんだと分かった途端に軒下には刻印だらけです。全部で10個位は刻印を確認できました。

以上、火薬庫のレンガの刻印「S」を探すですが、軒下の刻印は見事に発見です。当然、刻印を発見できなければ、この探訪も題材にならなかったんですがね。とりあえず、今回は火薬庫のレンガの刻印「S」を探すは、軒下編ですが、是非、雪が無くなったら土台編に挑戦したいと思います。

 


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