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平成開進亭、桂枝光「噺家生活35周年記念」小枝二人会、平成25年ファイナル [落語]

少し書くのが遅くなりましたが12月のさっぽろ市民寄席、平成開進亭「桂枝光噺家生活35周年記念」小枝二人会に奥さんと行って来ました。平成25年ファイナルですから今年最後の笑い納めです。(#^^#)

会場:エルプラザ内3Fホール(札幌市北区北8条西3丁目)、

日時:12月10日(火)、開場18:30、開演18:50、入場料:一般 2,000円(ぶんぶんクラブ会員 1,800円、65歳以上優待1500円各50名限定/要予約)

出演:桂枝光、桂小枝

久しぶりに奥さんも行くと言う事で二人で寄席に行って来たのですが、午後から私は札幌で予定があったので奥さんとは夕方の5時過ぎに札幌駅付近で待ち合わせです。とりあえず腹が減ってはと言う事で夕食を済ませてから寄席に行く事にしたのですが、問題は何を食べるかです。まあ、奥さんと私では食べたいと思う店は一致しないのです・・・w( ̄o ̄)w オオー!

その後の移動を考えて札幌駅付近から離れたくないので、お互いの妥協?の結果として、「東京純豆腐 札幌パセオ店」です。ここはお互いに入った事が無かったので・・・

私は「山の幸スンドゥブ」とご飯とナムルセットで・・・

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そして奥さんは「海の幸スンドゥブ」とご飯とナムルセットです。

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器から飛び出ているカニの爪がウケます。(#^^#)

私は冷たい雨の中を歩いて来たので、すっかり体は冷えていたので熱々のスンドゥブは温まって良かったです。今回は寄席がメインの話なのでスンドゥブの話はこれ以上は書きません。書き始めるととんでもない方向へ脱線しちゃいますからね。(^┰^;)ゞ

いつもの事ですが、お腹が満腹状態でエルプラザへ向かいます。

開場の15分位前にはエルプラザの3階に到着したのですが・・・最近は見慣れた風景ですが、どうも今回も客の入りはイマイチの感じです。・・・w( ̄o ̄)w オオー!

12月はぶんぶんクラブ会員優待:1,800円、65歳以上優待1500円と共に50名限定の要予約ですが、お得なダブル企画で当日券売り場の前が販売開始を待つ行列が出来てました。

やはり若い人も来ますが年齢層は高いので、65歳以上優待は魅力なので人気だと勝手に想像しています。当然、私は65歳には程遠いのでぶんぶんクラブ会員1,800円です。奥さんと合わせると400円も得して感謝です。m(__)m

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いつもの通り階段席の中段より少し上の端側席を確保します。空席もまだまだあるので隣りに座る人も現れず、端の4席を独占してゆったりと寄席を満喫しました。(^^♪

ざっと数えると75名程って・・・めちゃくちゃ空席目立ち過ぎです。その後、何度も係りの人が前の席が空いているのでと誘導されますが、前の席はパイプ椅子なのでお尻が痛くなるので駄目です。

まあ、このまま客が入らない事は無いと思いましたが、開演時間に向けてポツポツ増えて100名に届いたか?って感じで開演になりました。とりあえずホッって感じですね。


開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪


◆◆本日の演目◆◆

桂枝光『相撲場風景(すもうばふうけい)』

桂小枝『悋気の独楽(りんきのこま)』

桂枝光『ふぐ鍋(ふぐなべ)』

中入り

桂小枝『胴乱の幸助(どうらんのこうすけ)』

桂枝光『中村仲蔵(なかむらかぞう)』

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今回のゲストは桂小枝さんですが、やはりお客さんの入りが少ないと気になるのは現在の人気です。小枝さんと言えば番組が開始(1988年)から探偵を務めいた「探偵!ナイトスクープ」なんですが今年(2013年)の9月27日の放送分で降板(卒業)してます。原因は5月に写真週刊誌「フライデー」に報じられた不倫騒動が原因とも関係無いともされてますが降板は、人気のゲスト=お客さんの入りですから、やはり宣伝に番組名を使えないのは痛手ですね。さて、小枝さん開き直って「探偵!ナイトスクープ」、「フライデー」をネタにするのか・・・

小枝さん「探偵!ナイトスクープ」以外と言うと落語の印象よりは、桐灰(きりばい)化学のカイロのCMに出ているのも有名なんですが、そろそろカイロの季節ですが何か最近は見た記憶ないので気になってたのですが、偶然、当日に今年の冬バージョンのCMを見ましたので降板されてなかったようでした。(^┰^;)ゞ


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◆◆開進亭つれづれより抜粋◆◆

桂枝光噺家生活35周年記念&大札幌落語会2年目というダブルイベントのあった2013年もいよいよ師走。一年を締めくくる開進亭は桂文枝一門兄弟会でお届けします。

本日のゲストは枝光師匠の兄弟子である桂小枝師匠、この季節は防寒用品のテレビCMで目にすることが多い方です・・・やはり商品名はストレートに書いちゃ駄目なのか?ここで「探偵!ナイトスクープ」を掛けないのは紹介として苦しいですね。(-_-;)

上方らしいアッケラカンとした芸風が最大の魅力ですが、陰では真摯に落語と向き合う一途な性格、近年は古典を中心にネタを増やし、数多くの高座数を務めて高座の端々に落語愛が感じられます。

枝光師匠の本日の演目「中村仲蔵」は江戸時代の歌舞伎役者・初代中村仲蔵が主役の人情噺です。苦心の末、後世に残る名演技を成し遂げるサクセスストーリー。芝居ものに定評のある枝光師匠ですが、江戸弁でのセリフや芝居の型など難易は数多く、更には笑いどころもほとんどないため、上方の落語家にとってはかなり手強い作品です・・・んー枝光さんの挑戦は分かるのですが芝居ものに更に笑いどころ少ないって寄席のハードル上げ過ぎじゃないかと心配です。もう少し笑いでトリを持ってた方が・・・それと枝光さん演目が3つは嬉しいような少し頑張り過ぎ。Σ(゚д゚lll)

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◆◆演目のあらすじ◆◆

桂枝光『相撲場風景(すもうばふうけい)』

枝光さんの演目は毎回プログラムで分かるので「相撲場風景」と事前に知ってましたが・・・と言っても分かるのは題目だけで本題の内容を私は知りません。マクラで北海道に住んで22年経つ話しから、北海道弁に展開していきます。ばくる:交換する、はんかくさい:バカみたい、わやだ:大変だ、いやいやいや(言葉の前に付ける):次の言葉を考える間合い?

そんな北海道弁から本題に入ると思ったら全然関係ないようで・・・

ちなみに今週は平成開進亭を含めて4つも寄席があるそうで、1週間にそんなに集中したらお客さんの取り合いになってしまうと、今日の入りを嘆いてました。

本題の「相撲風景」は小ネタで相撲場での観客の様子を面白おかしくって感じです。普通なら有りそうな無さそうなって感じの観客の様子なんでしょうが、無さそうな内容の展開です。

土俵の展開(取り組み内容)が駄目だと興奮した相撲通の観客が前に居るお客のベルトを掴んで実演を始めたり、握り飯を食いながら応援しようしていると、応援に熱が入り握り飯を頭の上で手を回して応援します。すると後ろの客が腹が減ったと横取りする。そんな感じの話です。

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桂小枝『悋気の独楽(りんきのこま)』

どんなマクラで入るかと思いましたが、「実は私は落語家で決してレポーターではありません」・・・小ウケです。やはり「探偵!ナイトスクープ」を現したのはこれだけで、フライデーをネタに出来なかったようです。しかし、桐灰(きりばい)化学のカイロのCMに関しては最新のCMから過去のCM秘話を大変だった面白くネタにしてました。(#^^#)

演目の「悋気の独楽(りんきのこま)」ですが、最近どこかで聞いた記憶あるのですが思い出しません。家に帰って調べると6月に林家正蔵さんの「満喫寄席気分」で林家正蔵さんのトリで聞いた演目でした。

正蔵さんは旦那が出かけるシーンから話は始まるのですが、小枝さんの話は既に旦那さんは何処かに出かけていません。旦那が何処へ行ったか店の者に聴いたり、小枝さんの甲高い声を生かして女中と女将さんの掛け合いで笑わせる展開です。

話は妾宅にいる旦那の話し代わります。今日は妾宅に泊まるので先に定吉を返すことに、小遣いを渡して今日は旦那さんが帰れない事をうまく伝えるように言います。

当然、店に戻った定吉は直ぐに嘘がバレて女将さんに怒られるのですが、その際に懐に入れいていた占いコマが見つかります。早速、占いコマで旦那は女将さんと妾のどっちにつくか占わせるのですが、旦那のコマは妾につきます。もう一度やらせますが結果は同じで妾側です。旦那さんのコマを手に取った定吉は「あっ、駄目です。肝心の心棒・辛抱が狂っています」

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桂枝光『ふぐ鍋(ふぐなべ)』

これも聞いた演目なんですが、私のブログを検索してもヒットしませんでした。最近じゃなかったのか・・・

温泉巡りに出かけて土産を持参して男が遊びにやってきました。実は貰ったふぐでふぐ鍋を作ったのだが、「ふぐは食いたし命は惜しし」怖くて食べる事が出来なく困っていたところだったのです。そこでいいことを思い付いきました。この男にふぐ鍋を食べさせて様子を見ようと思ったのです。

しかし、この男は意外に用心深く、鍋の中身を気にしてなかなか食べません。その後、鍋の中身はふぐだと分かってしまうので鍋を前に二人が途方にくれるのですが、そこへ折よく物乞いがやってきます。物乞いに食べさせ様子を見る企てを二人はするのです。

早速、男は物乞いの後を付けて様子を見ます。すると物乞いは満腹になったのか橋のたもとで居眠りを始めたのです。その様子を見た男は、ふぐの毒なら直ぐに苦しむだろうから、物乞いの様子から大丈夫と考え、早速、旦那のところへ戻って報告して二人でふぐ鍋を食べます。二人で鍋を平らげふぐ雑炊まで食べて満腹で満足していると、そこへさっきの物乞いがやって来て「旦那さんがたが大丈夫ならようなので、これからゆっくり頂きます」

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桂小枝『胴乱の幸助(どうらんのこうすけ)』

二人の町内の若い者がただ酒を飲もうと企んでいます。どうやって酒にありつくかと言うと、向うから割り木屋の主人が歩いてくるので主人に酒を飲ませてもらう企てです。

この割り木屋の主人は「胴乱の幸助」という異名を持ち、これといった道楽は何もしない仕事一筋の男ですが、人の喧嘩を仲裁するのが大好きと言うか仲裁した後には酒をご馳走するのが趣味なんです。そこでただ酒をご馳走してもらおうと二人はわざと喧嘩をする打ち合わせを急いで済ませます。二人の企て通り芝居の喧嘩に、早速、幸助は仲裁に入り近くの料理屋で酒を馳走してやりました。

その後、幸助は喧嘩を収めて上機嫌で歩いていると、通りかかった稽古屋から浄瑠璃「桂川連理柵」(京の柳馬場押小路に住む帯屋長右衛門と信濃屋の娘お半とが恋に落ち、桂川で心中する悲劇。別名「お半長」)の「帯屋の段」が聞こえてきます。それも姑の嫁いびりで場面ですから浄瑠璃など知らない幸助は、本当の揉め事と勘違いして稽古屋に飛び込みます。

稽古屋の師匠とお弟子も飛び込んできた幸助の言動が何が何だ分からないまま「お半長」の話を聞かせます。それを聞いた幸助は早々に仲裁行かねばと大阪から京都へ向うのです。少し迷ったのですが汽車を使わず時間を要しますが三十石船で京に向かいます。

京都に到着した幸助は、人に聞きながら柳馬場押小路に偶然あった一軒の帯屋に入り応対した番頭に姑と嫁そして主人の長右衛門を連れてくるように言います。話を聞いた番頭は「お半長」の話と分かり、幸助に話の結末を教えるのです。「もしかして、お半長じゃないですか?それなら、とうの昔に桂川で心中しましたよ」、「えっ!心中したって・・・しまった汽車できたらよかった」

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桂枝光『中村仲蔵(なかむらかぞう)』

枝光さんも初の演目で、今月は「中村仲蔵」と随分前から演目を発表してたのですが、肝心のネタが完成せず2日前に何とか全体の話が出来たそうです。そりゃそうですよね。笑いどころがほとんどないような内容をアレンジするのですから・・・

苦労して演目にされた枝光さんには申し訳ありませんが、私の頭に入り切るような話の内容じゃないので目いっぱい短縮して書きたいと思います。

江戸時代の歌舞伎役者・初代中村仲蔵が主役の話しです。苦労の末、歌舞伎役者の最高位である名題(なだい)になったばかりの仲蔵に「仮名手本忠臣蔵」で斧定九朗(おのさだくろう)という端役があてがわれました。これ仲蔵に対する妬みからのいじわるのようなものです。

定九朗の出番は五段目で観客も期待などしてませんから弁当でも食べながら場の繋ぎのようなものです。(私、歌舞伎知らなので間違って解釈しているかもしれないので雰囲気だけ読み取ってね)

そこで、仲蔵なりに考えて苦心の末に後世に残る名演技で定九朗を演じるのですが、あまりの出来に観客は我を忘れ、ただ息をのむばかりで場内は水を打ったような静けさになります。しかし、これを失敗したと勘違いした仲蔵は家に戻り「もう江戸にはいられない」と女房に話します。

そこへ、師匠の中村伝九郎から呼ばれ覚悟を決めて出向くのですが、師匠は仲蔵の工夫をほめたばかりか仲蔵の定九郎の評判で客は大変だと教えてくれました。この時に考案された定九朗のスタイルは現代にも受け継がれるほどの演技で、大成功を収めるって人情物語です。

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◆平成開進亭のさっぽろ市民寄席の予定◆

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[次項有]平成開進亭(1月三三ふたり会)

開演 2014年1月15日(水) 18:50~ 桂枝光, 柳家三三

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール、料金:一般 2,000円(全席自由)


[次項有]平成開進亭(2月扇遊二人会)

開演 2014年2月13日(木) 18:50~ 桂枝光, 入船亭扇遊

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール、料金:一般 2,000円(全席自由)、65歳以上優待1500円(30名限定/要予約)


[次項有]平成開進亭(3月彦いち二人会)

開演 2014年3月5日(水) 18:50~ 桂枝光, 林家彦いち

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール、料金:一般 2,000円(全席自由)、ぶんぶんクラブ会員優待:1,800円(30名限定/要予約)


[次項有]平成開進亭(4月文治二人会)

開演 2014年4月12日(土) 14:00~ 桂枝光, 桂文治

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール、料金:一般 2,000円(全席自由)、65歳以上優待1500円(30名限定/要予約)


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◆桂小枝さんについて◆

桂 小枝(かつら こえだ)1955年5月25日生まれ。兵庫県西宮市出身。紋は結三柏。

1974年02月、3代目桂小文枝(後の5代目桂文枝)に入門、桂 枝織(かつら しおり)

1981年09月、桂 小枝に改名

1988年より2013年まで「探偵!ナイトスクープ」の探偵としてレギュラー出演していたが2013年9月27日の放送分で降板(卒業)する。

桐灰(きりばい)化学のカイロのCMに出ているのが全国放送で有名

◆桂枝光さんについて◆

2代目 桂枝光(かつら しこう)。1948年年02月23日生まれ。 大阪府大阪市出身。出囃子は夫婦万歳。紋は結び柏。
 
よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所所属。上方落語協会会員。

1978年10月、桂文枝の11番弟子として入門。高座名は桂小つぶ。

結婚、子供2人に恵まれたが、その子供が後に罹った喘息を改善させるために北海道へ移住した。

1996年8月、2代目桂枝光を襲名。師匠の死後は、再び故郷である大阪に拠点を移した。現在、札幌市豊平区平岸に住む。

2005年、札幌で寄席ブームを復活させようとさっぽろ市民寄席として「平成開進亭」を立ち上げ活動している。

◆平成開進亭について◆

平成開進亭(へいせいかいしんてい)は、桂枝光さんが席亭を勤め、立ち上げた札幌市の「さっぽろ市民寄席」です。

寄席ですが、実際には小屋を持たず、札幌市内のホール等で定期的に開催されています。明治時代に札幌にも寄席があり、「席亭山下」、「開進亭」、「松進亭」、「札幌亭」、「金沢亭」、「丸市亭」、「南亭」などで、いずれも現存してません。

その中の「開進亭」を改め「平成開進亭」として平成17年5月から毎月活動している。

 


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