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平成開進亭、大札幌落語会 其の二、ゲスト:春風亭昇太・三遊亭萬橘 [落語]

先日、10月のさっぽろ市民寄席、平成開進亭、大札幌落語会 其の二に一人行って来ました。

会場:エルプラザ内3Fホール(札幌市北区北8条西3丁目)、

日時:10月17日(木)、開場18:30、開演18:45、入場料:一般 3,000円(前売2,800円)

出演:桂枝光、春風亭昇太、三遊亭萬橘、春風亭昇羊

今回も奥さんは行かなかったので一人で寄席に行って来たのですが、今回は「笑点」でお馴染みの春風亭昇太さんが出るので行くかなあと言っていたのですが、当日になり「やはり面倒なので行かない」そうです。( ̄▽ ̄;)!!

 

 

晩飯は札幌駅地下の「えぞっこ」パセオ店です。通りかかった「ラーメン餃子セット」が美味しそうで店内入ります。テーブルに案内されメニューを見ながら注文すると、口から出たのは「ラーメン炒飯セット」・・・あれ何か違ったような?

その後、エルプラザの3階に到着すると既に開場前ですが、既に当日券を販売しています。いつもの寄席よりは値段が高い為なのか?混雑緩和なのか理由は分かりません。

奥さんが当日まで行くか不明だったので前売買ってなかったので当日券3.000円でした。いつもが安いので3,000円が高く感じちゃいますね。

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その後、開場時間になり、いつもの通り階段席の中段より少し上の端側席を確保します。

今回は春風亭昇太さんが出ますから、もう少し混雑するかと思ったのですが120~130名程度って辺りで空席も目立ちますね。何か最近は客席が埋まらないのが気になります。と言っても座る方は席が余裕あり嬉しのですがね。(#^^#)


開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪

◆◆本日の演題◆◆

開口一番・・・春風亭昇羊『饅頭こわい(まんじゅうこわい)』

桂枝光『紙入れ(かみいれ)』

春風亭昇太『初天神(はつてんじん)』

中入り

三遊亭萬橘『江戸落語』

桂枝光『なにわの芝浜(なにわしばはま)』

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登場した枝光さんからは前日が台風の影響で飛行機が飛ばなかったので、もし開演が1日ズレていたら大変でしたとの話です。出演者も到着しないしお客さんも来ないなんて寄席だったら大変だったと1日ズレた事を喜んでいるそうです。

実は17日木曜に開催が決まったのも昨年の夏だそうです。ちょうど昇太さんの都合のよい日が16日水曜か17日木曜だったそうで、昨日の開催だった可能性もあったそうです・・・随分と前に予定が決まってたんですね。

それに対して昇太さんの挨拶は違いました。空港で枝光さんと「寄席が昨日じゃなくて良かったですね」と話したのは社交辞令だとか?芸人としては昨日の方がそりゃ大変な事になる分けでネタにするなら面白かったのにと悔しがります。(#^^#) 今日だって飛行機も揺れるわけでなく、何ら無時に到着しても話のネタにならなかったとか・・・なるほどね。

そうそう枝光さんと昇太さんは同い年なんですね。やはり独身の昇太さんが若く見えますね。(^┰^;)ゞ


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◆◆開進亭つれづれより抜粋◆◆

昨年10月に初開催された「大札幌落語会」・・・私は今回が初めて大札幌落語会でしたが月例より値段が高い以外の違いを理解してません。まあ確かにゲストの数は今日も多いのですが、人数が増えるとギャラが掛かりますからね。(-_-;)

プロデューサーである桂枝光師匠の熱意に賛同した東西の大看板が真剣勝負の高座を披露し、北海道落語の歴史に大きな足跡を残しました。今年は、さらにパワーアップして10月12日に開幕。今回も枝光師匠自身が出演交渉です。

昇太師匠は、言わずとしれたテレビ番組「笑点」の不動のレギュラー。古典も新作もハイパワー・ハイテンションで展開する落語が魅力です。札幌での公演機会も多いのですが、開進亭への出演は初めて・・・初出演とは驚きです。(^<^)

枝光師匠の今回の演目は、桂枝光作「なにわの芝浜」、柳家権太桜師匠の許可を得て、権太桜版「芝浜」を上方風に味付けしたオリジナルバージョンです。・・・今年2月の開進亭でのお披露目で今回が2回目だと最後に話されてました。ちなみに初回を一部手直ししたと言われてたのですが初回を聞いてないので違いはわかりません。(^┰^;)ゞ


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◆◆演題のあらすじ◆◆

開口一番・・・春風亭昇羊『饅頭こわい(まんじゅうこわい)』

寄席で「開口一番」と呼ばれるのは、最初の一席を受持つ場合もありますが、あくまで勉強の為が多いとか、今回は後者の勉強だと言うのが分かります。何と言っても演題はめちゃくちゃ単純有名な「饅頭こわい」。聞いてる方に緊張が伝わりましたよ。


誕生日を開くからと仲間を集めたが、棟梁に酒は駄目だと言われてしまった。そこでお茶でも飲みながら話が盛り上がってくると、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっていく事になる。

皆、「蜘蛛」「蛇」「蟻」などと言っていると、ひとり気取ったトメコウが「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない、世の中に怖いものなぞあるものか」とうそぶく。本当に怖いものは無いのかとさんざん念を押しても「ないものはない!」と言う。しかし、何度も念を押しているうちにしぶしぶ「実はある」と白状する。何が嫌いなのかと聞くと「饅頭」だと言う。「饅頭の話をしているだけで気分が悪くなった」と言い出し、隣の部屋で寝てしまう。

そこで「あいつは気に食わないから饅頭を沢山買って来て脅してやろう」と金を出し合い、饅頭を沢山買いこんで隣の部屋に投げ込む。すると目覚めた男は「ああ怖い、ああ怖い」と言いながら饅頭を勢いよく食べ始めた。

始めは隣りのふすまから皆で様子を見て怖がる様子を楽しんでいたが、どうも様子がおかしいとふすまを開け「本当にお前は饅頭が怖いのか」と聞くと、「このへんで美味しいお茶が一番怖い」。


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桂枝光『紙入れ(かみいれ)』

芸名「桂枝光」、本名「えなりかずき」といつものネタから、いろんな夫婦の話しです。

旦那が隠れてホテルに行き、家に戻って誤ってホテルのマッチをテーブルに置きハッ!とすると、何故か慌てて奥さんが素早くマッチをしまった。

奥さんが寝言で「ダメ、そろそろ旦那が帰ってくる」と言うと、横で寝てた旦那が慌てて逃げて行く。

そんな不倫の話しから演題に入ったのですが、この演題?最近どこかで聞いたと思いながら聞いていたのですが思い出せません。そんな事を思い出したので先程ブログを検索したら、ニトリ文化ホール「東西落語名人三人会」(7月1日)の桂歌丸師匠の演題でした。確かに最近聞いてましたね。(#^^#)


貸本屋の新吉は世話になっている出入り先の旦那の女将さんに誘惑されている。今日も旦那が留守だからと手紙を貰いやってきて女将さんにせまられていたのだが・・・

そんな時にいきなり旦那がご帰宅、慌てた新吉は女将さんの計らいで辛うじて脱出に成功する。もうやめようと決意する新吉だったが、旦那からもらった紙入れを何と火鉢の側に忘れてきた事に気づく。しかも、紙入れの中には女将さんから貰った手紙まで入っている。

どうしたものかと考えていると夜が明けて朝になる。このまま何処かへ逃げようかとも考えたが、とりあえず旦那の様子を探ろうと朝一番に再び旦那の家を訪れる。

出てきた旦那に色いろと探りを入れるがどうも話しが噛み合わない。そこであるお世話になった方の女将さんという事にして一部始終を話して旦那に相談する。

そこへ浮気相手の女将さんが通りかかったので旦那は今聞いた話を女将さんに話して聞かせる。女将さんは「浮気するような抜け目のない女だよ、何か落ちていれば大変だからと時間稼ぎして忘れ物は無いか確認して、紙入れは旦那が気づく前にしまっちゃうよ」と新吉を安堵させる。

旦那が笑いながら続けて「まあ、たとえ紙入れに気づいたって、女房を取られるような馬鹿だ。そこまでは気が付くまい」。

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春風亭昇太『初天神(はつてんじん)』

昇太さんは落語芸術協会の理事なんですが、こないだの浅草カーニバルの日に会合があって、2次会が浅草ビューホテルに行ったそうで、ぞろぞろ皆でカーニバルの人ごみの中を歩いて移動したそうです・・・えっ!浅草カーニバルの日には私もチラッとカーニバルも見たし浅草ビューホテルでランチでした。もしかして通りの反対側を歩いていたかもね。大ウケです。(^<^)


良く晴れた日に天満宮に参拝に出掛けようとする男の話しです。出かけるから羽織りを出せと女房を急かします。「おい、急がないときんぼう(息子)が帰ってくる」。

羽織りを着て出かけようとした所へきんぼうが帰って来て、自分も連れて行けと騒ぎます。「あれが欲しい、これが欲しいと言うから駄目だ」、すると欲しいと言わない約束するし、女房も息子を連れていってくれと頼むので、しぶしぶ二人で出かける事になる。

天満宮への道を歩きながら、父は息子に買い物をねだるなと念を押す。しかし天満宮の出店を見た途端に息子は「ね、おとっつぁん、今日はあれ買ってこれ買ってって言わない良い子でしょ」、「ああ、いい子だ」、「だったらごほうびに何か買っておくれよ」これではいつもと同じである。

結局は、飴玉を一つ買っては、その飴玉を口から落として、今度は団子を買って、しまいには出店の先に飾ってる一番大きな凧が欲しいと言い始める。

「あの1番大きい凧がいい」、「馬鹿だな、ありゃ店の看板だから駄目だ」、店主に「看板だよな」と聞くと売り物だと言う事で、結局は一番大きな凧を買う事になってしまう。

早速、凧を揚げる事になり、見本を見せてやると父はまず自分がと凧を揚げる。そのうちすっかり夢中になってしまい、凧を揚げさせてくれと言う息子に「凧なんか子供がするもんじゃねえんだい」と一喝して凧を渡そうとしない。そんな父の姿を見て呆れた息子は「こんな事ならおとっつぁんなんか連れてくるんじゃなかった」。

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三遊亭萬橘『江戸落語』

演題調べましたが分かりませんでした。Σ(゚д゚lll)

新作なんですかね? まあ、あらすじはこんな感じです。

年末の大掃除の忙しい中、せがれに仏壇の掃除をさせたいが帰ってない。しかたなく、小僧の定吉にやらすが、定吉は阿弥陀様の首を取ってしまう不始末。そこで旦那に怒られる。

そんな時にせがれの伊三郎が帰って来たが、この伊三郎は何故かキリスト教の信者になっていた。しかし我が家は浄土真宗だと旦那と息子の話しが噛み合わず喧嘩になる。

そんな騒ぎを影て聞いていた定吉を旦那見つけて、何か言いたい事があるのかと言うと、いつからこの家は浄土真宗になったのかと聞く。すると旦那は「3日前に改宗した」。

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桂枝光『なにわの芝浜(なにわしばはま)』

魚屋の熊さんは天秤棒一本で行商をしている。腕はいいしお客の人気もあるのだが、酒好きで何かと理由を付けて酒を飲み仕事をサボる。仕事でも酒を飲みすぎて失敗が続き、そのうちにお客からも相手にされなくなる。貧乏な暮らしが続いている。

今日も女房に朝早く叩き起こされ、嫌々ながら芝の魚市場に仕入れに向かう。しかし時間が早過ぎたため市場はまだ開いていない。家に戻って女房に文句を言おうかと思ったが、戻っても直ぐに出かける時間になるので、芝浜の浜辺で顔を洗って時間を潰そうとすると、足元の海中に汚い財布を見つける。拾って開けると中には大金が入っている、急いで家に持ち帰る。

家に持ち帰り財布の中身を確認すると50両も入っている。見たこともない大金で有頂天になり「これで働かなくていい、お前も好きなもんを買えばいい」とご機嫌で風呂に出かける。

風呂の帰りに飲み仲間を集めて大酒を呑む。「理由は言えないがいいことがあったんだ、祝いだから皆、飲んでくれ」

翌日、二日酔いで起き出すと、女房「こんなに呑んで支払いをどうする気か」、拾った財布の金があるだろうと訴えるが、女房は、そんな財布は知らない、お前さんが金欲しさのあまり夢でも見たんだろと言う。家中を探すが財布は出てこない。

その後、借金を返す為に一念発起、断酒して死にもの狂いに働きはじめる。元々腕はいい職人なのでお客の人気も戻り三年後には借金も返すことが出来た。

そんなある日、風呂から帰ると畳も新しくなり驚いていると、女房は生活も安定し余裕が出来たからだと言いながら頭を下げる。

ここで、女房は三年前の財布を見せ、告白をはじめる。あの日、拾った大金を見せられた困惑し、長屋の大家に相談すると、「十両盗めば首が飛ぶ」と言われ、直ぐに役所に届け、大家の助言で「財布なぞ最初から拾ってない」と言いくるめる事にした。

時が経っても落とし主が現れなかったため、役所から1年後には拾い主に財布の金が下げ渡されたが言い出せずいたのであった。事実を知った熊は女房を責めることはなく、道を踏外しそうになった自分を助け、真人間へと立直らせてくれたと感謝する。

女房は懸命に頑張ってきた夫の労をねぎらい、久し振りに酒でもと勧める。はじめは拒んだが杯を手にして口元に運ぶが、ふいに杯を置く。「よそう、また夢になるといけねえ」。


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◆平成開進亭のさっぽろ市民寄席の予定◆

大札幌落語会 其の三

開演 2013年10月30日(水) 18:45~ 柳家権太楼、桂枝光

大札幌落語会「其の三」は権太楼師匠が登場!大爆笑間違いなしの二席たっぷりの会です。枝光師匠のネタは『蛸芝居(たこしばい)』。

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール

前売:2,800円 当日:3,000円(全席自由)


大札幌落語会 其の四

開演 2013年11月06日(水) 18:30~ 瀧川鯉昇、桂米團治、桂枝光

大札幌落語会「其の四」のフィナーレを飾るのは、中トリは米團治師匠。枝光師匠のネタは『紙屑屋』。トリは鯉昇師匠。

会場:札幌市教育文化会館小ホール(中央区北1西13)

前売:2,800円 当日:3,000円(全席自由)


平成開進亭、桂枝光「噺家生活35周年記念」ファイナル

開演 2013年12月10日(火) 18:50~ 桂小枝、桂枝光

平成25年の平成開進亭のファイナルは小枝二人会

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール

料金:一般 2,000円(全席自由)


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◆春風亭昇羊さんについて◆

春風亭昇羊(しゅんぷうてい しょうよう)

落語芸術協会のHPをチェックするが唯一の情報は、芸種:落語、階級:前座


◆三遊亭萬橘さんについて◆

三遊亭萬橘(さんゆうてい まんきつ)。1979年1月20日生まれ。愛知県豊川市1出身。

2003年07月:6代目三遊亭圓橘に入門。前座名:橘つき

2006年10月:きつつきに改名し二ツ目昇進

2013年03月:真打に昇進し、4代目三遊亭萬橘を襲名。


◆春風亭昇太さんについて◆

春風亭 昇太(しゅんぷうてい しょうた)。1959年12月9日生生まれ。静岡県静岡市清水区(旧・清水市)出身。

1982年:春風亭柳昇に弟子入りし、春風亭昇八と名乗る。

1986年09月:春風亭昇太に改める。

1992年05月:真打昇進。

愛称は「ちび師匠」。落語芸術協会に所属。現在同協会理事。

独身です。

2006年5月より、日本テレビ『笑点』の大喜利メンバーになる。


◆桂枝光さんについて◆

2代目 桂枝光(かつら しこう)。1959年6月21日生まれ。 大阪府大阪市城東区出身。出囃子は猩々。紋は結び柏。
 
よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所所属。上方落語協会会員。前名は桂 小つぶ。

結婚、子供2人に恵まれたが、その子供が後に罹った喘息を改善させるために北海道へ移住した。1996年8月、2代目桂枝光を襲名。師匠の死後は、再び故郷である大阪に拠点を移した。現在、札幌市豊平区平岸に住む。

札幌では寄席ブームを復活させようと平成17年5月にさっぽろ市民寄席として、<平成開進亭>を立ち上げ活動している。

 

◆平成開進亭について◆

平成開進亭(へいせいかいしんてい)は、桂枝光さんが席亭を勤め、立ち上げた札幌市の「さっぽろ市民寄席」です。

寄席ですが、実際には小屋を持たず、札幌市内のホール等で定期的に開催されています。明治時代に札幌にも寄席があり、「席亭山下」、「開進亭」、「松進亭」、「札幌亭」、「金沢亭」、「丸市亭」、「南亭」などで、いずれも現存してません。

その中の「開進亭」を改め「平成開進亭」として平成17年5月から毎月活動している。

 


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