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平成開進亭、桂枝光「噺家生活35周年記念」白酒二人会 [落語]

先日、9月のさっぽろ市民寄席、平成開進亭「桂枝光噺家生活35周年記念」白酒二人会に行って来ました。(#^^#)

会場:エルプラザ内3Fホール(札幌市北区北8条西3丁目)、日時:9月11日(水)、開場18:30、開演18:50、入場料:一般 2,000円(ぶんぶんクラブ会員 1,800円)

出演:桂枝光、桃月庵白酒

今回、奥さんは行かなかったので一人で寄席に行って来ました。(#^^#)

 

日中は朝から予定が詰まっていたので、帰宅してから慌ただしく札幌へ電車で向かいます。と言っても開場までには少し時間があるので何処かで夕食を食べてから行く事にしますが、何を食べるかぐるぐると札幌駅地下のウインドーを眺めます。残り時間と店の混みようからハンバーグレストランに入り、ちょっとお腹も空いていたのでハンバーグコロコロステーキを注文です。(^┰^;)ゞ

ちょっと食べ過ぎたか?お腹が満腹状態でエルプラザへ向かいましたが、満腹過ぎて眠たいかも・・・

エルプラザの3階に到着すると既に開場しており閑散としてます。最近よく目にする光景です。(メ・ん・)?

9月はぶんぶんクラブ会員は50名限定で1,800円なので、事前に電話予約してたので名前を告げてチケットを購入しましたが、安く楽しませて頂いてぶんぶんクラブには感謝です。m(__)m

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前回の100回記念があまりにも観客少なくて、ちょっとドキドキでホールに入りましたが、そんな心配は不要でしたね。(^┰^;)ゞ

ざっと数えると140名程入っているようで、これだけ入ると空席も目立たないので一安心です。それにしても100回の入りの悪さは何だったのか・・・

いつもの通り階段席の中段より少し上の端側席を確保します。空席もまだまだあるので隣りに座る人も現れず、端の4席を独占してゆったりと寄席を満喫しました。(^^♪


開演時間です。トン♪トン♪トン♪トントコ♪トントコ♪ピーヒャラ♪

◆◆本日の演題◆◆

桂枝光『酒の粕(さけのかす)』

桃月庵白酒『短命(たんめい)』

桂枝光『はてなの茶碗(はてなのちゃわん)』

中入り

桃月庵白酒『真田小僧(さなだこぞう)』

桂枝光『三十石夢の通い路(さんじっこくゆめのかよいじ)』

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登場した桂枝光さんの話しから分かった事がありました。

一つは、翌日の12日には札幌市民ホールで柳家小三治独演会があり、あちらは1,100名の入場予定だとか、それで今日は50名入るかと心配してたそうですが、そこそこの入りだったので一安心だそうです。やはり前回の100回記念の人数が尾を引きますよね。ここは新規出直しの101回目ですね。(^┰^;)ゞ

そして、桃月庵白酒さんは推理小説家の東直己さんの大ファンだそうです。あの『探偵はBARにいる』原作である推理小説シリーズ『ススキノ探偵シリーズ』の原作者です。今日も東直己さんを含め関係者が来てたそうで舞台裏にはお花も届いていたそうで、、桃月庵白酒さんも気合いが入っているとか・・・

それでだと思うのですが、中入り後の桃月庵白酒さんの口演が終わったら前席の仲間らしき一団がホールを一斉に出たのですが、あれが東直己さんの関係者だったのですね。ですからトリを聞かずに引き上げたの納得です。と言う事は今回の観客動員は桃月庵白酒さんの力が大きかったりして・・・

それと口演が終わって札幌駅に向かう帰りの道のりの出来事なんですが、私の後ろを若いカップルが同じく札幌駅に向かいます。近くで話しているので会話の内容が聞こえてくるのですが、女性が寄席に詳しくて男性が初寄席に来たような会話です。ですから男性は女性に色々と質問をしているのです。

どんな会話かと言うと、今回の枝光さんの『酒の粕』でネタを間違ったのです。その間違ったことを何度か枝光さんが話しとしてその後も触れたのですが男性は何を間違ったかが分かりません。そこで女性がその内容を教えてあげます。また、トリの枝光さんの『三十石夢の通い路』もちょっと笑いの落語とは雰囲気が違う感じなんですが、女性は落語と言っても色々あってと説明してました。

あれって男性が落語に詳しくて女性に説明しても興味無しで話はすれ違いで終わってしまいそうですが、立場が逆なので女性の説明をふむふむと男性は聞いちゃいますよね。

ゲストの桃月庵白酒さんは札幌は2回目だそうです。「札幌はいいところですよね」「何処がいいかと聞かれても答えれませんが」どっと大ウケです。(#^^#)


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◆◆開進亭つれづれより抜粋◆◆

先月は100回記念公園を大好評(・・・微妙な表現ですね)のうちに終え、思いも新たに101回目を迎えた平成開進亭。

今回のゲストは桃月庵白酒師匠です。白酒さんは、古今亭の流れを汲む五街道雲助師匠の一番弟子。ルックスも人柄も愛らしく、通りの良い声と切れのある語り口調、江戸前落語にユーモアあふれる白酒流アレンジを加え、時にブラックジョークをピリッと聞かせ、小気味よい展開が魅力です。

枝光さんの演目の『はてなの茶碗』は、有名な茶道具やの金兵衛(通称、茶金さん)が手にした茶碗をめぐってのひと騒動。話の発端の舞台である京都・清水寺にある音羽の滝。現在も滝の隣には茶店があり、参拝客にお茶屋甘味を提供しているそうで、『はてなの茶碗』を思い出して落語の舞台に実際に訪れるのも良いかも。


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◆◆演題のあらすじ◆◆

桂枝光『酒の粕(さけのかす)』

二十四、五歳にもなる喜ぃ公は酒が飲めなくて馬鹿にされている。そんな喜ぃ公が酒の粕を2枚食べたら顔が真っ赤になって酒に酔った気分になった。

よし、この機会に皆に酒を飲んだと自慢してやろうと企てる。よしゃ芳っさんの処に行くか。

「芳っさん」、「なんじゃい」、「顔赤いやろ」、「ほんにポッとしるなぁ。どないしてん?」

「酒飲んだんや」、「ほぉ、お前も酒飲めるようになったんかい。今度誘ったるわなぁ。で、どれくらい飲んだんや?」

「こんな大きなん二枚やがな」、「なに。酒の粕くうたんやろ」、「何で解った?」、「解るがな。二枚てなこといいよったらなぁ。ええか、武蔵野で二杯やったと、こういうたらええがな」

「武蔵野ってなんや?」、「相撲取りが優勝した時に大杯で酒を飲むだろうが、大盃のことを武蔵野って言うからなぁ。二枚じゃあかんでぇ、武蔵野で二杯飲んだっていうんやでぇ」

よしゃ松つぁんの処に行くか。

「松つぁん。顔赤いやろ」、「風邪でもひいたか?」、「酒飲んだんや」、「ほぉ、どれくらい飲んだんや?」

「武蔵野で二杯飲んだ」、「それは凄いな、で、酒の肴は?」、「黒砂糖だ」、「酒の粕くうたんやろ」、「何で解った?」、「解るがな。鯛のぶつ切りを食うたというんや」

よしゃ梅つぁんの処に行くか。

酒の粕だから酔いが覚めるのも早い、走って松つぁんの処に行こう。「松つぁん。顔赤いやろ」・・・枝光さんネタを間違えました。松つぁんの処へ話が戻ってしまいました。( ̄▽ ̄;)!! 会場は大ウケです。

「梅つぁん。顔赤いやろ」、「どないした?」、「酒飲んだんや」、「ほぉ、どれくらい飲んだんや?」、「武蔵野で二杯飲んだ」、「それは凄いな、で、酒の肴は?」、「鯛のぶつ切りを食うた」

「鯛のぶつ切りとは豪華だ。で酒は冷か?熱燗か?」、「はぁ。焼いて飲んだんだぁ」

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桃月庵白酒『短命(たんめい)』

隠居のところへ飛び込んできた八五郎。入ってくるなりおかしな事を言う。「伊勢屋の大旦那がまた死んだんだよ!」、「また死んだなんて変なことを言うな」

すでに故人となった伊勢屋の先代は大変な人格者で、その一人娘も才色兼備の良い女に育った。その娘、年頃になって婿をもらう事になり、婿入りしたのが何ともいい男。幸い、夫婦仲は良好。

伊勢屋ののれんは娘夫婦が継ぐことになったが、店は腕の良い番頭が切り盛りするので任せておけば問題ない。しかし、しばらくすると、養子の顔色が日に日に青白くなっていき、お見舞いに行こうを思ってるうちに、ほどなく死んでしまった。

葬式や何やらを済ませた後、伊勢屋の娘は「後家さんになるのはまだ早い」ということで二人目の養子を迎える。

今度の婿、「ブリのアラ」もような醜男だ。そんなアラながら、死んだ最初の旦那同様、夫婦仲は「やけに良かった」、そして奴も段々顔色が悪くなってきて、お見舞いに行こうを思ってるうちに、ほどなく死んでしまった。

それで八五郎は葬式の悔やみの文句を教わりに隠居のところへ来たのだ。隠居から一応の悔やみの文句を教わり、養子が早死にする疑問を隠居に尋ねてみる。

「養子がよりによって早死にするたぁ、何故です?」、おかみさんは三十過ぎの才色兼備の良い女だ、おまけに店はしっかりしているから、養子に余計なストレスがかかるはずもない。

しばらく考えた後、隠居いわく、「おかみさんが美人・・・というのが、短命の元だよ」

隠居いわく、美人と結婚した旦那は短命、そうでない人と結婚した人は長命になるのだという。よく分からないと言う八五郎に、隠居は、「いいかい、食事時だ。お膳をはさんで差し向かい、おかみさんが旦那によそったご飯なんかを渡そうとして、手と、手が、触れる。透き通るようなおかみさんの手だ。そっと前を見る・・・ふるいつきたくなるような、いい女だ・・・短命だよ」

八五郎、何のことだかわからない。隠居、「お前、ちょっと鈍すぎやしないか?」と、何度も八五郎に隠居は短命の説明をあれやこれやと説明してやり、何とか理解した八五郎。

隠居宅から自宅に戻ると八五郎、さっそく女房に「何処を遊んでた」と怒鳴られるが、隠居の話しを試したくご飯を茶碗に入れてもらう。

「給仕をしろ。そこに放りだしちゃいけねえ。ちゃんと手渡ししてくれ」、茶碗を突き出した女房、夫婦の指と指が触れる。

「手と手が触れる。そっと前を見る」、「・・・」、八五郎、深く嘆息して「ああ、俺は長命だ」

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桂枝光『はてなの茶碗(はてなのちゃわん)』

京都は清水の音羽の滝のほとり。大阪出身の油屋の男が茶屋で休憩していると、京では有名な茶道具屋の金兵衛、通称「茶金さん」が、茶屋の茶碗のひとつをこねくり回しながら、しきりに「はてな?」と首をかしげていた。

茶金が帰った後、あの茶金さんが「はてな?」と首をかしげた茶碗は、さぞかし値打ちのあるものに違いないと茶店の主人に売ってくれと頼む。茶金さんの様子は主人も見てたので、売ってくれ駄目だで油屋は茶店の主人とすったもんだの末、全財産の二両で譲り受けた。まあ、買ったと言うよりは強奪に近いかもしれない。

数日後、油屋はそれを持ってさっそく茶金さんの店へ。出てきた番頭に「五百両、いや千両の値打ちがある!」と息巻くも、どう見てもただの茶碗、「うちでは取り扱えない」とらちが明かない。

すると店先の騒ぎを聞きつけて茶金さんが出てくる。茶屋の事の次第を聞いてみると、ヒビも割れもないのに、どこからともなく水が漏れるので、「はてな?」と首をかしげていただけであった。そんな事実を知った油屋は意気消沈し、自らの身の上を茶金さんに語る。話しを聞いた茶金さんは「二両で自分の名前を買ってもらったようなもの、更に手間賃を一両付け加えたて三両で買ってくれた。

この変わった茶碗の話しが評判となり、関白・鷹司公によって「清水の 音羽の滝の 音してや 茶碗もひびに もりの下露」という歌が詠まれる。さらには時の帝によって「はてな」の箱書きが加わる。このように立派な肩書きが付いた茶碗の噂が鴻池家の耳に入り、とうとう千両で売れたから茶金さんも大慌てで番頭に油屋さんを探さる。しばらくして店先を通る油屋を発見して店に連れてきた。

茶金さんから事の成り行きを聞いた油屋は大喜び、千両の半分の五百両を油屋へ、残りを茶金さんが街の人の為に使う事になった。

それからしばらくすると、故郷に帰ったはずの油屋が店先でどんちゃん騒ぎ「十万八千両の大儲け!」と叫ぶ油屋。茶金さんが問い質すと「今度は水の漏る水がめを探して持って来ました」

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桃月庵白酒『真田小僧(さなだこぞう)』

落語に出て来る亭主は頼りなく、その子供はしっかり者が多い。

そんなしっかりもののきん坊がが父親から何とか小遣いをもらおうとする。「お父っつぁん、小遣いくれよ」、「駄目だ今朝も渡したじゃないか」、「あれが今日の小遣いなら最初に言ってくれなきゃ駄目だよ。もう使ったか小遣いくれよ」、「駄目だ」

「フン、駄目ならいいよ。おっかさんから貰うから。この間も、白い服着たおじさんが来て、布団敷いたことを内緒にするからさ、と言えば貰えるもん」、「ちょっと待て、誰だ、その白い服の男は?」

「お父っつぁん、聞きたい?じゃ一銭おくれよ」、父親はしぶしぶきん坊に渡すと、少し続きを話しては肝心な所で「お父っつぁん、続きを聞きたい?じゃ一銭おくれよ」と、小出しの話しに一銭づつ3回も取られる。子供のほうが上手である。

「結局、その男は誰なんだ」、「その人はね、横丁の按摩さんだよ」と言ってきん坊は外に遊びに出かけた。

そこへ戻ってきた女房「またきん坊に金を取られたのかい。どうして?」、「聞きてえか。じゃあ一銭おくれよ」


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桂枝光『三十石夢の通い路(さんじっこくゆめのかよいじ)』

京都にちなんだ上方落語で、鉄道や自動車のない時代。京都から大阪へ下る三十石舟を舞台に、個性豊かな旅人たちが乗り合わせます。

船頭が船歌を歌う下りでは、枝光さんの自慢の喉をたっぷりと聞かせてくれる旅情豊かな一石ですが、爆笑の記憶よりは枝光さんの船歌しか記憶に残って無く(-_-)゜zzz…

あらすじは所々しか記憶なく、とても書ける状態じゃ無いので省略させて頂きます。Σ(゚д゚lll)


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◆平成開進亭のさっぽろ市民寄席の予定◆

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大札幌落語会 其の二

開演 2013年10月17日(木) 18:45~ 春風亭昇太、三遊亭萬橘、桂枝光

大札幌落語会「其の二」は舞台を平成開進亭に移し、中トリは三遊亭萬橘師匠。桂枝光師匠のネタは『なにわの芝浜』。トリはお馴染み春風亭昇太師匠。

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール

前売:2,800円 当日:3,000円(全席自由)


大札幌落語会 其の三

開演 2013年10月30日(水) 18:45~ 柳家権太楼、桂枝光

大札幌落語会「其の三」は権太楼師匠が登場!大爆笑間違いなしの二席たっぷりの会です。枝光師匠のネタは『蛸芝居(たこしばい)』。

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール

前売:2,800円 当日:3,000円(全席自由)


大札幌落語会 其の四

開演 2013年11月06日(水) 18:30~ 瀧川鯉昇、桂米團治、桂枝光

大札幌落語会「其の四」のフィナーレを飾るのは、中トリは米團治師匠。枝光師匠のネタは『紙屑屋』。トリは鯉昇師匠。

会場:札幌市教育文化会館小ホール(中央区北1西13)

前売:2,800円 当日:3,000円(全席自由)

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平成開進亭、桂枝光「噺家生活35周年記念」ファイナル

開演 2013年12月10日(火) 18:50~ 桂小枝、桂枝光

平成25年の平成開進亭のファイナルは小枝二人会

会場:男女共同参画センターエルプラザ3Fホール

料金:一般 2,000円(全席自由)

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◆桃月庵白酒さんについて◆

桃月庵白酒(とうげつあん はくしゅ)。1968年12月26日生まれ。鹿児島県出身。出囃子は江戸。紋は裏梅 葉付き三つ桃。

1992年04月、五街道雲助に入門 前座名「はたご」

1995年06月、二ツ目昇進 「喜助」と改名

2005年09月、真打昇進 三代目「桃月庵白酒」を襲名

落語協会の自己PR:いずれは人間国宝になりたいと思っております。

◆桂枝光さんについて◆

2代目 桂枝光(かつら しこう)。1959年6月21日生まれ。 大阪府大阪市城東区出身。出囃子は猩々。紋は結び柏。
 
よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所所属。上方落語協会会員。前名は桂 小つぶ。

結婚、子供2人に恵まれたが、その子供が後に罹った喘息を改善させるために北海道へ移住した。1996年8月、2代目桂枝光を襲名。師匠の死後は、再び故郷である大阪に拠点を移した。現在、札幌市豊平区平岸に住む。

札幌では寄席ブームを復活させようと平成17年5月にさっぽろ市民寄席として、<平成開進亭>を立ち上げ活動している。

◆平成開進亭について◆

平成開進亭(へいせいかいしんてい)は、桂枝光さんが席亭を勤め、立ち上げた札幌市の「さっぽろ市民寄席」です。

寄席ですが、実際には小屋を持たず、札幌市内のホール等で定期的に開催されています。明治時代に札幌にも寄席があり、「席亭山下」、「開進亭」、「松進亭」、「札幌亭」、「金沢亭」、「丸市亭」、「南亭」などで、いずれも現存してません。

その中の「開進亭」を改め「平成開進亭」として平成17年5月から毎月活動している。

 


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